札幌公共交通合体ロボ
グレートサッポロビークルロボ
制作
メタセコイアとペパクラデザイナーを使って乗り物合体ロボを作ります。

数年前から札幌市の公共交通機関を合体ロボにしたいなあという思いがあったので、ようやく着手出来ました。

合体ロボにしたいなんて普通は思わないと思いますが、昔から戦隊ロボや勇者ロボが好きだったので、こういう発想になるのだと思います。
ペーパークラフトで作る部分と、工作用紙で作る部分を考えて、イメージを膨らませます。
ハルクバスターに始まり、バズウッディを作ったことで、なんとなくこのやり方のコツが分かってきたところです。

今回は基本的に箱をベースとするので、モデリングはかなり簡単。

ノートに描いたロボのバランスを参考にしながらサイズ感を調整していきます。
そこに各乗り物の写真をテクスチャとして貼っていってモデリングが完成。札幌市を走る公共交通機関から5つセレクトしました。

・札幌市電 A1200形「ポラリス」
・札幌市電 8500形
・北海道中央バス
・JR北海道 721系
・地下鉄 南北線 5000形

ほぼ箱なのであっという間にできました。
ペパクラデザイナーで展開。

これまでは開き方やのりしろの位置で試行錯誤したけれど、今回はほぼ箱なので楽ちん。
カッターで切り抜きます。

これもほぼ直線なのでらくらく。
きっちり曲げたかったので、カッターで半分くらい切り込みを入れて折り曲げます。

パキッと曲がるので気持ちいいですね。
マスキングテープで仮止めして組み立ててみました。

イメージ通りの外装が出来ました。
腹部・二の腕・太腿・手を工作用紙で大まかに作ってみました。

これらを収納も考えながら作っていきます。
まず脚部。

重さがかかるところなので、ペーパークラフト部分の補強パーツを作ります。

工作用紙を当てながら調整してセロハンテープで組み上げます。
太腿パーツは回転して内部に収納できるようにします。

結束バンドを組み合わせることで、留め具にします。

ジャイアントロボとタイタニックを作った経験からハルクバスターでも使った手法です。

このジョイント受け部分も先ほどの内部パーツに取り付けます。
それぞれ形になってきました。
接続にはV2アサルトバスターでも使った100円均一の超強力マグネットミニを使います。

8個入りを2セット購入しました。
脚の付け根や胴体内部にセロハンテープで固定して、留めていきます。

今回は、車両部分以外は塗装するので、ガンガン気にせずセロハンテープを使っていきます。
ハンドパーツも作りました。

これらは内部パーツからスライドして取り出し、車両前面部分でロックする方式にしました。

バスの方が全長が短いのに横幅があるので、市電の幅に合うように手首部分を作っています。これで、両手の長さとサイズを合わせています
2セットでは全然足りなかったので、さらに4セット購入しました。

この辺りで、候補に挙がっていた他の車両でもロボを作りたいなと考え始めます。
2号ロボも作ろう、そして2体合体も
思い立ったらもうモデリングをしていました。

・JR北海道 731系
・ジェイ・アール北海道バス
・じょうてつバス
・JR北海道 キハ283系 スーパーおおぞら
・地下鉄 東豊線 9000形
・地下鉄 東西線 8000形
1号とは違って、直線主体のデザインでいこうと思います。

マッシヴでパワフルなイメージです。
1号ロボへの磁石の仕込みが大体出来ました。

並行して2号ロボも印刷して組み立てました。

単純な組み立て作業なので、届いた「超英雄祭2020」を流しながらちまちまやっていました。

行く予定はなかったものの、コロナでリュウソウジャーファイナルライブツアーが流れてしまったのは、キャストやスタッフの心情を考えるととても悲しかったです……。自分の吹奏楽団の定期演奏会が中止となったり、仕事の予定が狂ったりなど、いろいろ苦い思いをしました。
2号ロボも工作用紙で内部構造を作っていくと磁石をどんどん消費してしまい、さらに3セット購入。

8個入り9セット使い切ったので、全部で72個!

金額は990円なので大したことはないです。

ちなみに、ペーパークラフト用のケント紙や結束バンドなど、なるべく外出しないよう家にある在庫を使うようにしました。

意外と家に材料があるんですよね。
夜な夜な作業をしているので、朝起きぬけに長女が発見して「何これ〜?電車ロボットだー!」と興味津々の図。

最初から構想はあったのですが、このように1号ロボと2号ロボを合体させようと思います。
そこで、合体用のかっこいい頭部を作ります。

北海道ソーシャルディスタンスのロゴを意匠として入れています。

ゴーグル系のかっこいいロボ顔にしました。

ちょうどメサイアバルキリーVF-25を作っていたので、デザインがそっちに寄ってしまっています。
早速モデリングします。

正方形をナイフの連続切断でポイントを作りながら位置を調整していきます。
こんな感じになりました。

他のモデルと同時に出力するために左右対称を使わなかったので、いちいち左右の座標を揃えるのが大変でした。

また、イメージ通りの変形や移動をするためのツールがどれなのか試行錯誤を繰り返したので時間がかかりましたが、なんとか形になりました。
南北線の色が青味がかっていて東豊線みたいだったので、設定を変えて一緒に印刷します。

札幌市電 ブルーム式除雪車(ササラ電車)雪1形

もモデリングしました。
モデリングに疲れ切っていたので、展開図は何もいじらずに印刷。

頭部がほぼ一枚もので少し嫌な予感はしていたのですが、何とか組み立ててみます。
入り組んでいて難しい……。

指やピンセットにも限度があるので、後頭部をぱっくり切ってしまいました。

別パーツとなってしまった破片はもはやどこなのか分かりません。
もう後頭部は見えないからとセロハンテープで留めました。
何とか、組み立てられました。

ガンプラのように、細かい部分はモデリング段階で別パーツにしておけばよかったんですね。

次回があれば、そうします!
合体用ジョイントとして磁石を追加したので、内部がとんでもないことになっています。

胸部では、頭部用に1つ、背面パーツ用に1つ、両肩用に2つ、腹部用に2つ、ポラリス用に1つ、胸部パーツ用に2つと9個の磁石が内蔵されています。
こちらはジェイ・アールとじょうてつバスの内部。

上下左右にいくつもの磁石が。

しっかり固定しないと、近くの磁石と引きつけ合ってしまいます。
2号ロボの腹部を展開して、合体状態の胸部パーツとします。

さらに、羽パーツも格納することで、ただ開くだけの変形にはしません。
胸部には札幌市の徽章を描きます。

サイズを調整して印刷しました。

豪華さを出すために、伝説の長寿番組で使って余っていたキラキラテープを使います。
紙に銀色のテープを貼り、その上にセロハンテープでコーティングした上で赤いテープを貼り、切り抜きます。

こうすることで、赤いテープの余白だけをきれいに剥がすことができます。

切り絵の要領で作業していきます。

けっこう細かい!だから楽しい!
羽パーツを先に取り付けます。

札幌交通を表す「ST」や公共交通を表す「PT」など何かデザインしようかと思いましたが、赤いキラキラテープがかっこよかったので、そのままにしました。

このパーツの収納時は磁石で固定していたのですが、羽を工作用紙にしたため、さすがに工作用紙4枚分は磁力が届きませんでした。苦肉の策として、普通にセロハンテープで固定することにしました。
徽章の外周はかなり細い三重となっているため、埋まった状態のこのままいくか、別の処理をするか考えました。

紫のテープの内側に貼って三重の感じにしてみたのですが、思ったより目立たなかったため、素直に切り抜くことにしました。
合体用頭部は別パーツを作成しましたが、1号と2号単体の頭部は、車両の断面が顔になっていることにします。

まずは1号頭部は、額に磁石を仕込むので、目から下のガンメン部分をカーブをつけた工作用紙で作ります。

塗装には、機龍で多用したガンダムマーカーのシャインシルバーを使います。
画用紙を切り貼りして、このようになりました。

この後、目が大きすぎたので、黒で塗りつぶしてシャープな目つきにしました。
2号ロボはササラ電鉄の正面のようなゴーグルにしたかったので、このようにデザインしてみました。
ただ、実際に作ってみるとメガネ感がすごくなってしまったので、一体型のゴーグルに作り替えました。
南北線の色が青っぽかったので、クーピーで塗ることで緑に近付けました。

あとは関節部分などをガンマカシャインシルバーで塗ったり、キラキラシールを貼ったりして、完成です。
完成
札幌市を走る公共交通機関4つから3台ずつ、計12台が揃いました。

これだけ並ぶと壮観です。

どれも馴染みがある見た目なので、ミニチュアとしてそこに並んでいるだけでも楽しい。

しかし南北線長いな。

スケール的には、JRがかなり小さくなり、バスと市電がスケールアップした感じに。実際このままの比率だと、JRにあまり人が乗れなくなってしまいます。

スケール無視は合体ロボの基本ですね。戦隊ロボのビークルメカなんか乗用車を跨いでるもん。
それでは、一つ一つ紹介していきます。

まずは、地下鉄からです。札幌市営地下鉄は、雪が降る札幌市において冬場に絶対に止まらない交通として重宝されています。鉄の車輪ではなく、ゴムタイヤを履いているのが特徴で、大きな車という感じもしますね。案内軌条式鉄道・ゴムタイヤ式地下鉄と言い、この独特の形式は「札幌方式」と呼ばれることもあるそうです。

南北線の5000形はライトグリーンがトレードカラー。北は「麻生」、南は「真駒内」まで南北に走る路線です。全国的にも有名な繁華街「すすきの」、中心となる「大通」「さっぽろ」を通るので、3つある路線の中で一番メジャーなのではないでしょうか。
今回は変形の都合上どの乗り物よりも長くなってしまいました。

ちなみに、地下鉄は当然地下を走るのですが、南北線の一部区間で地上を走るため、自分が子どもの頃はその区間を「空飛ぶ地下鉄」と呼んでいました。子どもらしいでしょ?

2012年に運用離脱した、片目が大きいようなフォルムの3000形や、札幌市の徽章が中央ドアに入っている2000形も、昔見た覚えがあります。
東西線の8000形はオレンジがトレードカラー。

東は「新さっぽろ駅」、西は「宮の沢駅」まで南北線とクロスするように東西に走る路線です。

個人的には、青少年科学館や札幌ファクトリーなど、どこかに遊びに行く時に乗るイメージ。

2008年に運用終了した緑色の6000形は、子どもの頃乗ったなあ、と印象に残っています。
東豊線の9000形はスカイブルーがトレードカラー。

他の路線よりもツルッとした感じなので、モデリングではほぼ箱のままでした。

個人的には2016年まで営業運転をしていた少しカクッとした先代の7000形の印象の方が強いです。

「栄町駅」から「福住駅」と東区と豊平区を跨ぐように運行しており、札幌ドームでのプロ野球やコンサート時に物凄く混んでいるイメージです。
実際にはあり得ない、3路線の並走。

南北線は実際の写真、東西線と東豊線は資料写真をテクスチャとしたので、南北線だけ運転手がいてライトが点いています。

南北線だけ長い。
脱線事故のようですが、路線図のイメージ。

はっきりとした3色により、ホームでの乗り換えも色さえ覚えておけば辿り着けるので、とても気に入っています。

自分の過ごしたエリアや通った場所で、何となくこの路線はこういうイメージ、というのがありますよね。
次は、JR北海道より721系です。

JR北海道の他はエリアごとに、JR東日本・JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州、そしてJR貨物があるそうです。JR北海道しか知らないので、JRマークは萌黄色だと思っていましたが、それぞれ色が違うんですね。

JR北海道はどうしても過疎地域の赤字による路線廃止や、事故のイメージがありますね。

鉄道オタクではないので車両には詳しくないのですが、特に分からないのはJR。そんな自分でも721系はよく見る顔だと思い、作りました。
731系は、721系より窓が小さく大人っぽい感じ。

緑ラインの733系や735系の違いなど全然分かりませんが、なんか見たことある顔です。

図鑑やネットで画像を探したのですが、なかなか側面からの写真は見つかりませんでした。そのため、斜め前からの写真をテクスチャとして貼った時に歪んでしまいましたが、出来る限り目立たないように調整しました。
独特な形なのは、2020年3月に「おおぞら」に改名された特急列車であるキハ283系「スーパーおおぞら」。

前面が高いのは、高運転台で、その下には貫通扉があるので編成の増結に対応しやすいのだそうです。

大きくカーブしている写真が雑誌に載っているイメージが強いです。
3両並んで。

凄い速そう。

鉄道の並びは勇者ロボ感もありますね。
札幌市電は建築用石「札幌軟石」の輸送線として活躍した馬車鉄道が電気軌道に発展した路面電車です。

カクカクした緑色の市電は8500形。ただ、正面のテクスチャは8501形で、側面は丸みのある246形だったので、今考えるとかなりちぐはぐですね。

他にも「札幌スタイル」と呼ばれる丸みの多い、正面1枚窓のデザインが採用された210〜250形や、親子電車だったデザートクリームとダークグリーンの旧塗色に渋い白ヒゲのM100形などがあり、調べれば調べるほど、奥が深いなあと思います。あと、お金がないからリサイクルしてるんだなあ、とも。
ガラッとデザインの変わった超低床電車の3車体連接車であるA1200形、愛称「ポラリス」です。

同じカラーリングと似たデザインで1100形「シリウス」があります。これは2020年の東京オリンピックに向け発注が殺到して車両メーカーがパンクしたため、単車タイプを導入したという経緯があるそうです。

何かを作った時は、いつもそれにまつわることを調べてこのように記事をしているのですが、今回やっとポラリスとシリウスの違いを知りました。
ブルーム式除雪車(ササラ電車)雪1形は、冬季の除雪のために運転される特別な市電です。

最近は実際に見たことはありませんが、どか雪の翌早朝に竹のブラシを高速回転して雪煙を上げながら走っているイメージ。

オレンジ色の雪10形や雪20形もあるそうですが、ササラ電車は黄色と黒の縞模様の印象が強いですよね。
後ろ側のデザインも違うので、変えました。

飛び出している中央部分はモデリングの時点で別パーツ化しています。

合体用ヘッドもそうやっておけばよかった……。
印象的な3色の市電。

現在は、一条線、山鼻西線、山鼻線、そして2015年に路線をループ化させた都心線の4路線があります。

最盛期には札幌市内の東西南北を結ぶ総延長25 km余りの路線があったそうです。札幌オリンピックのために地下鉄が整備されたため、かなり縮小されてしまいました。今の風景と照らし合わせてみると、ここにも市電が走っていたのか……となかなか信じられません。

道路のど真ん中(都心線では両端)を走るので車を運転する立場としては走りにくいですし、走ったら追いつけそうなくらい速度もゆっくりなのですが、景色を見ながら中央区をまったりと移動できるよさがありますね。
国鉄バスの伝統を受け継いだツバメがトレードマークなのは、JR北海道の子会社のジェイ・アール北海道バス。

個人的には配色が一番クールでかっこいいと思います。
青とオレンジのラインが鮮やかなじょうてつバスは、元々は定山渓鉄道を運営していた会社で、主に札幌市南部地域を走っています。
ワインレッドとグレーのラインが走る北海道中央バスは道央圏を中心に走っています。

全面に北の文字を模したデザインのある赤白カラーも見覚えがあります。

新千歳空港連絡バスや都市間高速バスにもお世話になっています。
バス3台並び。

地下鉄や市電と比べると、駐車場に停めている雰囲気となり、違和感はありません。

バスは本当にただの直方体だったからモデリングが簡単でした。
ただ、地下鉄やJR、市電では前も後ろも形状が変わらないので同じテクスチャを使いましたが、バスはそうはいきません。

後ろからの写真を探して貼っていますが、前からの写真と同じ車両ではないので、よく見ると目的地がちぐはぐになっています。
地下鉄・JR・バス・市電の揃い踏み。

これだけ交通機関が揃うと壮観です。
斜め上から。

これらの車両と合体用ヘッドが今回の構成となります。

余剰パーツはできるだけ出したくなかったので、すっきりと構成出来てよかったです。

ただ、合体用ヘッドは収納のしようがなかったですね。
サッポロビークルロボ1号
まずは、この5台で合体します!

箱主体ですが、幅も長さもそれぞれ違うので、車両としての個性が出せていると思います。
まずは上半身から。
721系を折り曲げ、中から二の腕を出します。

この際、肩の根元は磁石でピタッとされます。

中央バスと市電8500形は前面パーツを開き、ハンドパーツをつまみ出します。
腕を合体。

ハンドパーツには、前面のツメを差し込んで固定します。
続いて下半身。
南北線を5つに分割します。

中央パーツは空洞になっており、中から腰パーツと頭部の星飾りを出します。

長い部分からは、太腿のパーツを回転させて出します。
それぞれ磁石で合体。

腰パーツは被さっているだけで、上下に磁石で挟む方式は、今回ならではで気に入っています。
頭部にはポラリスを配置します。
先端部分を胸部にずらし、顔部分を露出させます。
兜の吹き返しを開き、先ほどの星飾りを額に配置します。
サッポロビークルロボ1号に合体完了!

南北線と市電8500形、JR721系と緑色主体の構成にしました。

バスは緑色がなかったので、2号に青色を回し、赤い中央バスにしました。


ペーパークラフトの車両部分ではない銀色のところは、工作用紙をセロハンテープで接着し、その上からシャインシルバーで塗装しました。塗膜が厚く隠ぺい力もあるので、塗装を心配せずセロハンテープで手軽に組み立てられてよかったです。

少し寂しかったので、銀色部分にはキラキラテープでラインを貼っています。

最初は『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の大獣神のような太腿黒ラインを考えていたのですが、完全に『魔神戦隊キラメイジャー』のキラメイジンの影響ですね。

かなりキラキラテープを貼りまくってしまいました。
斜めから。

頭部はポラリス2両分なので後ろに突き出ています。

胸から肩にかけて列車が折れ曲がっているのは、ガオガイガーっぽいですが、あれは胴体のギャレオンを貫通していますね。展開方法は違いますが、見た目はシンカリオンの方が近いかも。

やや腕が長めですが、これは後のグレート合体を考慮して設定しています。

肩から出てくる二の腕に、各ビークルが前腕となって合体するのは「勇者指令ダグオン」のファイヤーダグオンのイメージ。持ってたなあ、懐かしいなあ。パワーダグオンも好きだった。
後ろから。

1号ロボは脚部をハの字にしてよいプロポーションにしたかったので、南北線の先頭部分の分割を工夫して斜めに設置するようにしました。

肩も斜めになっているので、全体で星マークのような放射状のシルエットになっています。
胸部には直方体ではなくやや尖った形状のポラリスを配置しました。

これで合体ロボ感を底上げしていると思います。

合体ロボってよく胸に象徴的なパーツがきますよね。動物系ロボなら頭部がくるイメージ。
頭部アップ。

札幌市のマークと言えば赤い星でしょ、ということでそのまんま星を額に配置。磁石隠しとして黒い画用紙に金色の星を付けようとしましたが、まんまサッポロ黒ラベルになりそうだったので、先端をカットして警察の旭日章っぽくしています。

目の下のアイブラック的な模様は、札幌市電M100形の印象的な顔をイメージして付けました。

頬当てはポラリスの白黒、鎧兜の吹き返し部分は721系のイメージを落とし込んでいます。

さすがに赤い星だけでは密度が足りなかったので、赤いキラキラテープでアンテナっぽくしてみました。
固定モデルですが、腰の磁石の都合で多少腰を捻ることができます。

変形の都合で腕を上げることができますが、重さに負けてすぐに戻ってしまいます。
脚部も変形の都合でハの字立ちから棒立ちにもできますが、かっこ悪いのでハの字にできるようにしてよかったなあと思います。
サッポロビークルロボ2号
1号は5体合体でしたが、2号は7体合体と数が多めです。
おおぞらと731系で下半身を作ります。
それぞれ先端の位置を変えます。

721系は後ろの部分を腰にし、中間部から胴体パーツを引き出します。
組み合わせると、このように下半身となります。

1号と比べて簡単な作りにしました。
地下鉄東豊線と東西線を腕パーツにします。

これも簡単な配置換えで、あまり大きな変化を付けません。
地下鉄はそれぞれペーパークラフト部分を引き出すと、中から関節部が見えます。
先端部を肩に移動し、関節部を取り付けます。

これで腕が出来ました。
上半身はバス2台とササラ電車を合体させます。
ササラ電車はそのままだと強そうに見えないので、上下を逆にします。

中央のカバーを展開して、中の顔を露出させます。

この顔が紙の厚みで分厚くなってしまったので、カバーを閉じても少し盛り上がることになってしまいました。
これらは単純に磁石で固定。
サッポロビークルロボ2号に合体完了!

1号と比べ、腕部や脚部がほぼ直線の、昔ながらの戦隊ロボ風にしました。

『救急戦隊ゴーゴーファイブ』のグランドライナーロボが大好きなので、腕はほぼ同じ機構となっています。

ザ・箱ロボという感じ。無骨なシルエットを狙いましたが、あまり強くはなさそうな感じに。なぜ?

こちらはペーパークラフト部分が主体だったので、キラキラテープを使っていません。

右半身が東豊線とスーパーおおぞらで青系、左半身が東西線と731系のラインの一部でオレンジ系統にしました。左右で色が違うのは『勇者王ガオガイガー』の超竜神をイメージしていました。

一応腕は磁石接続なので可動しますが、すぐにへたってしまいます。
左腕を外して横から。

少し情けなく見えてしまう原因はいくつか自覚しています。

まず、腹部のパーツには展開するギミックの関係で、バスに接する部分に傾斜がついてしまった上に、前方にしか磁石が内蔵されていません。そのため、バスが前に傾いてしまい、猫背気味に見えるのです。

もう1つは、バスに内蔵した磁石の位置の関係で、頭部パーツが少し前目になってしまっていることです。これにより、1つ目の猫背と相まって、姿勢の悪い感じが出てしまっているのです。

本当は、バスを胸筋に見立てて力強いマッチョマンなイメージで作っていたのですが、うまくはいかないものです。
後ろから。

2号を形作るだけなら磁石はあまり必要ないんのですが、1号と合体する時はパーツの配置が変わるため、いろいろなところに磁石が内蔵されています。
グレートサッポロビークルロボ
さあ、ロボが2体並べばやることは一つ、合体です。

戦隊ロボでも1号ロボに2号ロボが武装として合体するスーパー合体は定番ですが、自分の世代的に勇者ロボの「グレート合体」という名称のイメージが強いです。

1号ロボを強化するコンセプトでは2号ロボのとプロポーションがよくないという例に漏れず、見事に体形が異なります。
さあ、グレート合体だ!

桃園の誓いのような合体をする前にロボ同士が手を組むシチュエーションが好き。

すぐに思い出せるのは『勇者指令ダグオン』のスーパーライナーダグオンや『海賊戦隊ゴーカイジャー』のカンゼンゴーカイオーですね。とってもいい。
背中合わせの合体準備状態もいい。

『勇者指令ダグオン』のスーパーファイヤーダグオンのイメージ。合体バンクではシークエンスをかなりはしょっているのですが、エンとの融合が強調されていて、あれはあれで好きです。

『超力戦隊オーレンジャー』のバスターオーレンジャーロボもかっこいいですよね。

背面貼り付き系ロボに見られる演出ですが、どちらも横や後ろから見ると二人場折のようになっているという……。
「ビークル、ダーッシュ!!」

2号ロボなど強化パーツになるロボは画面右奥で構えてから、分離して飛び出してくるイメージは、完全に勇者ロボでしょうね。
それぞれの部位でパーツの配置を変えますが、基本的に2号をバラした感じで使います。
脚部にはグレート合体ではお約束の「下駄」として、南北線の下に東西線と東豊線を配置します。

2号ロボの腕が1号ロボの下駄になるのは「忍風戦隊ハリケンジャー」の轟雷旋風神のイメージ。

やっぱり地下鉄は下側だよね、ということで自分の中でアイディアがまとまりました。

単に乗るだけではなく、踵部分にもパーツが追加されてがっちり固定されるのがポイント。
右腕の中央バスにはポラリスが武装として装着。

今回は乗り物が合体してロボになることがメインコンセプトだったので、剣や銃など兵器の類はデザインしていません。

でも、あえて言うとレーザー砲とかでしょうかね。見た目的に。インペリアルドラモンのポジトロンレーザーっぽい。
左腕の市電8500形にはササラ電鉄を装着。

見た目が重機っぽいのでドリルやアームなど付けてもいいかなと考えましたが、何もしないことにしました。

行き場のない1号ロボの角飾りを装着しています。ビームシールドとかになりそう。
1号ロボの腹部と腰パーツの間に2号ロボの胸であるバス2台が挟まります。

腕との接続部は腰パーツに位置と向きを変えることで、SAPICAとKitacaになっています。

SAPICAは札幌市交通局の「サッと取り出して、ピッとりようできるSapporoのICカード」で、KitacaはJR北海道のICカードですね。学生時代はどちらも多用していましたが、最近は自家用車ばかりで使っていません。KitacaはSAPICAエリアを含め全国で使える汎用性があります。Suicaの仲間ということで、東京に旅行に行ってKitacaが使えた時は感動しました。SAPICAは札幌市に限るもののポイント還元やオートチャージサービスなど独自の魅力があります。
背面には、2号の腰を縦にして逆立ちした状態でパーツを配置します。

『天装戦隊ゴセイジャー』のハイパーゴセイグレートのイメージ。

最初はV2アサルトバスターアサルトシュラウドのようにロングキャノンとミサイルポッドのようにしたかったのですが、変形が簡単なこのスタイルに落ち着きました。
胸部には2号の腹部だったパーツを展開して装着。

畳まれている羽パーツを左右に開くと……
巨大な札幌市の徽章が表れます。

グレート合体用の頭部を取り付けて、完成!
札幌市電・JR・地下鉄・バスの4つの札幌公共交通機関から3つずつ、計12体が合体したロボが完成しました。

その名も、グレートサッポロビークルロボ!

これです、これ!

札幌市に来たことがある人ならば、このモチーフのいずれかに気付くことでしょう。

1号から追加パーツを装着することでグレードアップする、理想のグレート合体を形にすることが出来ました。
横から。

大きなバックパックを装着していますが、腹部が後ろに延長されていることで、安定しています。

また、脚部も接地面積が3倍ほどになっているので、グラつくことはありません。

どうせなら、それぞれの天面部分にもテクスチャを貼りたかったところですが、資料が少なすぎたので単色となっています。
後ろから。

札幌市の公共交通機関で合体ロボを作ろうなんて、思いついても実行する人は自分くらいでしょう。

今回は「サッポロビークルロボ1号」「サッポロビークルロボ2号」「グレートサッポロビークルロボ」という名前を命名しましたが、他にもたくさん候補がありました。札幌の乗り物ということが一番伝わりやすいだろうということで、今回の名称となりました。

没案はこちら。
・札幌周辺公共交通機関合体ロボ
・コウキョウオー
・コウツウオー
・コウキョウコウツウオー
・公共ビークルロボ
・公共トレインロボ
・サッポロリオン
・サッポロリアン
・サピカイザー
・キタカイザー
・キタサピカイザー
・イシカリオン
合体完了したら、足元をアップにして、着地するイメージ。

その迫力には、敵も怯むことでしょう。

あ、ちなみに今回は敵を想定していません。ただ、札幌の公共交通機関が合体しただけなのです。ということで、武器も設定しませんでした。一応、ドリルやロボットアーム、ガトリングなど考えたのですが、あまり独自設定を凝ると、コンセプトが迷走しそうですからね。

強いて言えば、「新型コロナウィルスの感染拡大防止のための外出自粛」が敵ですかね。

早く自由に乗り物に乗って、お出かけしたい!
上半身アップ。

バスの前面が見えるように、配置を工夫しました。

基本的に乗り物の姿が見えるようにしています。

このように顔がたくさんあるのは、「天装戦隊ゴセイジャー」のハイパーゴセイグレートを彷彿させます。
胸部にホロシールをふんだんに使ったパーツがあることで、四肢に走るラインもエネルギーが行き渡るような感じになりました。

ロボのスタイルとしては、もう少しゴテゴテしていた方が好きなのですが、この数とシルエットが最適解と判断しました。
先ほども書いた通り、あまり敵との戦いは想定していないのですが、もし戦闘となれば、左腕の星マークが防御フィールドを発生させそう。
そして必殺のポラリスレーザー!

またはポラリスパンチ!

街並みと馴染んでいるかと言えば、そうでもないのですが、ポラリスのデザイン、かっこいいですよね。
亜種形態
ということで、ロボらしさを押し殺して車両の形状そのままにした1号。

ポラリスヘッドがまんま量産ロボっぽい!

1号の腕は長めに設定してあるので、ハンドパーツを収納していても、シルエットは破綻しませんね。
1号の両腕を地下鉄東豊線と東西線に換装したアナザーアーム形態。

これで1つのロボに地下鉄3路線が集まりました。

「百獣戦隊ガオレンジャー」の百獣武装が大好きでした。ミニプラが発売したら手を出してしまうかも。
全身に磁石ジョイントがあるので、試しに組み合わせてみたら、こんな感じのロボも作れました。

なんせ、72個内蔵しているからね。

全て磁石だけでなく鉄板で代用できそうな気もしますが、自分で考えたロボをこのように形に出来て、大満足です。

また、思いついたら作ってみたい、可能性をぐぐーんと広げる作品となりました。

早く自由に外出できるようになるといいね。
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