自作ペーパークラフト
アイアンマンMk.44「ベロニカ」
ハルクバスター
ジャイアントロボを制作した際に、かなり手探りでてきとうな展開図だったために、きれいな立体になりませんでした。そのことから、いつかきちんとした展開図を作れるようになりたい!というもやもやした思いが急速に膨れ上がってきました。

ある時、そういえばペーパークラフトを自作できるソフトがあったような……と思いつき検索したところ、「ペパクラデザイナー」と出会いました。これだ!

しかし、このソフトは3Dモデルの展開図を作るソフトであり、3Dモデルは別のソフトで作らなければなりません。そこで、メタセコイアという使い勝手のよさそうで、ユーザーの多そうなソフトを導入してみました。

・・・・・・分からん!!

質問サイトやニコニコ動画での解説、KT爺メタセコイア指南書という素晴らしいサイトなどを参考に、とりあえずイノシシのモデリングをやってみました。

鏡面で対象にしているのにペパクラデザイナーで反映されていないのはなぜだろう……と試行錯誤をしているうちに、とりあえず3Dモデルを展開図にすることができるようになりました。

色も反映されます。
さあ、今回作るのはアヴェンジャーズの2作目、エイジ・オブ・ウルトロンよりハルクバスターです。

フェイズ3の区切りとなるエンドゲームでは、最大限楽しむために、ネット断ちをして挑み、怒涛の展開と衝撃的かつ納得のできる物語の畳み方に、ひどく感銘を受けました。見終えて一週間はずっとMCUのことしか考えていなかった。

と、そこで大好きなアイアンマンのフィギュアが欲しいなあ、と思った矢先、一番のお気に入りはハルクバスターだな、と。

だって、人間が装着するパワードスーツが、更に装着する大型のパワードスーツですよ!?

ロボット好きの自分が、これに燃えない訳がない。

ということでモデリングしてみたものの、難しい!どういった手順で作っていくかの見通しがない上に、そもそも操作方法がまだよく分からない。

箱を並べるのが精一杯でした。
と、嘆きつつも質問サイトを調べたり動画を見ているうちに分かってきました。

腕を曲げて、足に仕切りを付け、胴体の形を変えることができるようになりました。

鏡面で左右対称にすることで人型になりました。でもまだ平べったい。

画像を貼り付けることもできましたが、全身の画像がまるごと貼り付き、大変なことになっています。でも、画像を貼り付けることが分かったことで一歩前進。
全身の画像がそのまま貼られてしまうのであれば、テクスチャとして貼る画像をパーツごとに分割して用意しておけばいけるだろうとやってみた結果がこれ。

大分理想に近づいてきました。

しかし、腕部分に太腿が写りこんでいたり、太腿が細くなってしまったり、胴体の画像が歪んでいたりと課題もまだまだあります。
まあ、なんとかなるだろうということでモデリングを細かくしていきます。ただし、ペーパークラフトにするのであまり面数を増やさないよう考慮して作っていきます。

頭部の面数を減らし、大まかなパーツ分割をしていきます。

正面と側面の下絵を用意することができたので、視点をぐるぐる変えながら大体のシルエットを作っていきます。視点変更がかなり大切だということを思い知らされました。
マッピングでUV操作をすることで、画像のどの部分を反映したいかを選べるということが分かったので、また悪戦苦闘しながらやってみると、できましたできました。

理想の形!
頭部は、ハルクバスター特有の横長に伸びたアイアンマン顔が特徴なので、雰囲気を出せるよう微調整を繰り返しました。

面数が多い方が滑らかな球体に近付きますが、組み立てづらくなるので、この辺りが最適な面数だと考えました。

後頭部の画像はなかったので、腰の後ろの部分を貼っています。
胴体。

ペーパークラフトなので可動しないことを踏まえ、脚部と胴体は一緒にモデリングしました。

ペパクラデザイナーで認識される辺部分を左右対称にするためのボタンを探している時に、「面を両面化」を押してしまい、なんと裏面もモデリングされてしまいました。

裏面部分や内部の面はいらないので何度も消しては確認を繰り返したのですが、途中でもう訳が分からなくなってしまいました。

また、画面上では見えませんが、胸部分と腰部分がきれいに繋がっておらず、めり込んでいます。これも後で組み立てるときに一苦労する原因となりました。

ちなみに、脚部内側の画像はなかったので外側と同じものをテクスチャとして貼っています。まあ、細かいことはいいか。
腕部はシンプルにしたつもりですが、肩部分だけせり出して別パーツぽさを出してみました。

腕や足などのテクスチャは引き延ばしておけばそれっぽく見えますが、手の部分は隙間が多くなるので困りました。とりあえずそれっぽく見えるようにそれぞれの咆哮の画像を当てています。
ペパクラデザイナーで展開したのがこれ。

一見よさそうに見えますが、面の両面化がなされてしまっているので、全てのパーツが2倍の量になっています。

しかも、サイズ設定をしなかったのでやたら大きいモデルとなり、A4サイズを数十枚使う計算となっていました。
メタセコイアに戻って作り直してはペパクラデザイナーで展開してみるの繰り返しで、両面化した面を削除し、内部の面を消してこんな感じ。

大分パーツが減りました。

しかし、なぜか片腕の辺が形成されなくなってしまいました。どうする?作り直し?とも思いましたが……
ペパクラデザイナー上でモデルの左右反転ができるので、これで腕パーツだけ印刷すればいいことを思いつきました。ナイス!

どれがどのパーツか確認しながら、A4サイズに入るように分割と移動をして、名前を付けていきました。
普通紙はペラペラで強度がないので、100円ショップでケント紙を買ってきました。これはいい!ということで印刷。

憧れていた自作ペーパークラフトがついに印刷できました。

感激です。
しかし、作ってみるといやあ作りづらい作りづらい。

「ペパクラデザイナーでこっちとそっちを合わせておけばよかったなあ」とか「この分割は無駄だろう」とかいろいろ思うところがありましたが、まあやってみないと分からないですよね。

しかも、全部片面化したつもりでしたが、実は頭部以外は両面化されており、同じようなパーツが表裏で混在していました。組み立てながら不要部分を見極めて捨てていきます。
これこれ。

モデリング上では腰部分に胴体部分が覆いかぶさっていたため、このようになってしまいました。きちんと確認すればよかった……。

胴体と腰を辺で繋いでおかなかったために、無駄に別パールになっています。

まあ切り込み入れて貼り付ければいいので、手作業で解決。
足首も同じことが起きていました。面があるから別パーツ化。

まあ、これはこれで強度が出るのでこの面に貼り付けていきます。

写り込んでいる導線は、LEDでも仕込もうかと思いついた名残り。でも、ケント紙の裏打ちをしていないので全体が光ってしまう上に、そういう設計をしていないのでやめました。

今度やってみてもいいかな。
腕も別パーツになっていましたが、これはチャンス!ということで可動できるようにしたいと思います。

割ピンがあればちょうどよさそうですが、手元になかったので、工作用紙を貼り付けて強度を上げ、結束バンドを差し込みました。
これを反対側でもう一つの結束バンドで固定すると、ダンベル状の固定具となります。

結束バンドが延長できるのに気付いたのは、タイタニックの船を台車に固定するときでした。
完成
「ベロニカを呼ぶか」
ハルクバスター起動!!
完成しました。

自作ペーパークラフト、ハルクバスターです。

フィギュアーツのハルクバスターが全高約250mmとネットにあったので、同じサイズにしました。

ペーパークラフトとしてはとても組み立てやすいサイズでした。

もっと小さいと糊付けがしづらかったでしょうね。
横から。

ゴリラ体形なので前傾姿勢になっていることが特徴です。
後ろから。

アイアンマンを内部に収納するため、背面中央に出入り口があります。
腕は可動できるように結束バンドで固定しているので、上げ下げすることができます。

パーンチ!
両腕を上げて格闘戦のイメージ。

やはり腕が動くだけでもプレイバリューが上がって楽しいですね。
胴体アップで。

少ない面分割でも、テクスチャのディティールがしっかり入っているのでそれっぽく見えます。
内部にはMAFEXのアイアンマンMk.43が入っています。

ペーパークラフトなので内部にいなくても支障はないのですが、ちゃんとハルクバスターの頭部を被っています。
胴体を切り開いたらこんな感じ。

もともと胸を開くように作ってはいなかったので、撮影終盤に撮った写真です。
両面化で無駄に展開図が作られて苦しみましたが、こういうことをするのなら両面化して内部にテクスチャを貼ってもいいのかも。

今度機会があればやってみたいですね。
地上派でウルトロンが放送されたので、何度も観直しました。

想定通りのハルク戦で大活躍でしたが、個人的にはもっとハルクバスターでの戦いが見たかったところです。
ハルクと戦っているイメージ。

もっと引きの画もあったのですが、基本動き回っていて静止画になるとブレてしまうので、アップのシーンとの撮影となりました。

連続パンチしたりハルクの腕の拘束ができたりする左腕の換装アームはユニークでした。
頭部にまたがってアイアンマン兄弟だ!

子どもころは、「テレビくん」「テレビマガジン」などヒーローやロボットアニメを特集した幼年誌が充実しており、付録のロボやなりきりアイテムを組み立てて遊ぶのが大好きでした。

紙工作なので簡略されてはいるのですが、親に強くねだらなくても立体物として手にすることができたので、子どもながらに「これはこれで満足だな」なんて線引きをしていたことを覚えています。

そのため、将来的にこのような付録自体を作ってみたいな、なんて思っていたので、まさに夢が叶った心地でいます。
心なしかはしゃいでいるように見えるアイアンマン。
寝転ぶトニー。

快適ではなさそう。
寝転んだ上に寝転ぶトニー。
新メカを見せびらかすトニー・スタークの図。

巨大感がたまりません。
自撮り風でおしまい。

最初は3Dモデリングが分からなさ過ぎて毎日頭を抱えていましたが、何とか技術が追いつきました。自分でも不思議なんですが、完成イメージが頭に思いついてから、工程や技術が後からついてくるのは自分の中ではよくある話なんですよね。今回もそうでした。

まだまだいろいろできる可能性がある。
そう思えたハルクバスターのペーパークラフト制作でした。
写真追加

作っている時から娘が興味を示していたので、まあ壊れてもいいかなとあげたら「ロボット、アンパ〜ンチ!」と遊んでいました。

大きくて軽くて遊びやすいのかも。

ということで今度はバズを作ってみました。
写真追加

アンパンマン号
バイキンUFO
キャラクタープレート
も加えて。

たくさん遊んでもらい、ボロボロになったので、引っ越しを機に処分しました。

また作るよ〜。
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