軽量紙粘土 竈門炭治郎&禰豆子 |
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紙粘土フィギュアの芯材がまだまだあるので、「鬼滅の刃」のコミック23巻の表紙を立体化してみようと思います。 この23巻は最終巻なのですが、空前の大人気の中、無理な引き延ばしなどせず、しっかりラスボスを倒して完結しており、とても気持ちのよい作品でした。 芯材は2種類ありましたが、左の方がある程度組み上がっているので、使いやすかったです。右の方は、針金をプラスチックのボディに差し込んで捻り、ストロー状のパーツを被せるという工程が面倒でした。 |
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主人公である竈門炭治郎と、その妹の禰豆子のポーズを決めて、肉付けをしていきます。 使用するのは、虎杖と同じフジワラ化学の超軽量紙粘土「ホワイト・クラブ」です。 どちらも服を重ね着しているのデザインなので、裸の分を肉付けし、乾燥させます。 |
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炭治郎の足はネジで板に固定します。 その後、粘土を薄く伸ばし、ズボンを被せていきます。 コミックの表紙では足元が描かれていませんでしたが、本編で少しこの服装の状態が描かれるので、雪駄を履いているように造形していきます。 |
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上半身は、まず襟元部分に薄く伸ばした粘土を被せて着物の重ねを表現します。 平日の夜に作業することが多いので、このように少しずつ造形して、乾燥させてきます。 |
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炭治郎の袖や帯も造形していきます。 | ||
禰豆子の脚に巻いている脚絆を造形します。 女性のフィギュアを作った経験がないので、丸みを帯びたシルエットに手こずりました。 |
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どんどん服を着せていきます。 炭治郎の左腕は跳ね上げて造形し、大方できてから下げる予定です。 |
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炭治郎は顔の造形に入っていきます。 芯材に貼り付けている都合上、なんか丸顔感が抜けません。 禰豆子は胴体部分の塗装が大変そうなので、腕を後回しにしています。 |
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炭治郎の髪を盛り付けていきます。 虎杖の経験から、ホワイト・クラブのヒケ具合が分かっているので、それを見越して大きめに造形し、開いてしまった隙間には乾燥後に埋めます。 禰豆子は帯上下を造形しつつ、上に羽織があるように段差をつけていきます。 |
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炭治郎の笑い顔に苦戦。 乾燥させた顔部分に歯と周囲の肉を乗せていきます。 14年前に作ったスイカを食べる少年では、とても不気味な笑顔を作ってしまったので、自然な笑みになるよう調整をしました。 |
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禰豆子の顔は、いい感じに。 おでこの中心が盛り上がっていることを意識して造形したので、それっぽくなったのかと思います。 美少女フィギュアを手にしてまじまじと観察したことがあまりないので、いろいろなフィギュアの画像やアニメでの描かれ方を参考にしました。 やはり、手に取って観察して、理解したものでないと作りづらいですね。 |
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鉛筆でうっすら下書きをして、帯を丁寧に塗り分けていきました。 着色は、水彩絵の具です。 |
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炭治郎の市松模様も塗っていきます。 鉛筆で下書きをしましたが、服の皺を考慮した上で模様を描くのが難しい! しかもコミックの表紙では、右側の襟元が着物の端に沿うパターンなのか、上下のパターンなのか分からない不思議な感じになっていました。 もう細かいことを気にせず、それっぽくごまかしています。ですので、よく見ると大きさが変わっているところや、矛盾しているところがあります。 |
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禰豆子の麻の葉文様を描くために、同じ水性塗料であるシタデルカラー用のスモールレイヤーブラシを購入。1000円ちょっとのものでしたが、更に細いらしい2000円するものとの違いがよく分からなかったため、こちらを購入。 | ||
出来るだけ細い線を……と描いていきましたが、まあ無理でした。 描いているうちにだんだん太くなってしまい、主張の強い模様になってしまいました。 まあ、いいか! しかも気付けば、上半身と下半身の麻の葉の大きさもかなり違うものになってしまいましたとさ。 まあ、いいのだ! |
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粘土細工の世界にも凄い人はいるもので、最近ではYoutubeで制作過程を撮影している方がおり、とても参考になります。 モデナを調色するようのカラースケールを使って、均一な多きさの粘土にしていた動画があったので、買ってみました。 結論から言うと、手で何となくちぎった方が早いということで、結局あまり使いませんでした。 |
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禰豆子の持っている枝を作ります。 もっといい方法があるのかもしれませんが、針金を紙粘土で覆って作っていきます。 ミニチュア楽器でさんざんやったのが思い起こされます。 最初は1本の針金にしていましたが、4本を捻ってまとめ、途中から細い枝として飛び出させています。 |
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禰豆子の髪を増やしていきます。 ただ、後ろ髪の首側の着色が難しそうだったので、造形後に無理やり剥がし、塗装してから接着しています。 |
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表紙のイラストを参考に、枝を造形しました。 多少異なりますが、かなり頑張った方ではないでしょうか。 |
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枝作りに疲れたので、顔の塗装をしていきます。 油性ペンである名前ペンの細字で描いていきます。 まあまあいい感じですが、この後、肌色で線を細く修正し、白でハイライトを入れていきます。 |
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炭治郎の方は笑い顔なので、あっさりできました。 花札のような耳飾りは、厚紙に名前ペンで線を描き、赤ボールペンと鉛筆で着色しました。 これに針金を瞬間接着剤で付け、耳に飾ります。 |
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禰豆子に着色した枝を持たせ、手を造形しました。 炭治郎より小さめにします。 |
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枝に葉と花を付けていきます。 細かい着色は無理そうだったので、絵の具を練り込んで色付きの葉と花にすることにしました。 ここからは、フジワラ化学の超軽量紙ねんど「エジソンきょうしつ」を使います。こちらは手に付かないことと、水彩絵の具の練り込みで色粘土を作ることに優れています。 枝と花をひたすら造形して、木工用ボンドで接着していきます。 |
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禰豆子のキットの方には金づちで固定する留め具が付属していましたが、手元に金づちがなく、その辺の工具では代用できませんでした。 結局、台座にピンバイスで穴を開け、差し込むシンプルな固定方法に落ち着きました。 最後は、足を造形して台座を塗って完成です。 |
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完成 | ||
完成しました。 「鬼滅の刃」23巻の表紙の竈門炭治郎と禰豆子です。 人体芯材2体分を使い、着物の模様や花の造形などたくさんのこだわりポイントがある作品ですが、どうにか形になりました。 遠目に見る分には表情もそこまで違和感がなく、イラスト通りの爽やかな印象が出せていると思います。 ただ、台座に対して2人とも微妙に違う方向を向いているのが気になりますが、もうここまで出来たならいいことにしましょう。 |
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台座は、イラストの背景をイメージした純白です。 水彩絵の具の白を濃い目でひたすら塗りました。縦方向に塗った後に横方向で塗ったので、筆ムラが少なくなりました。 隊服での炭治郎の雪駄は白でしたが、台座との兼ね合いで藁の黄土色にしています。 禰豆子の脚絆は結局よく分かりませんでしたが、まあそれっぽくなりました。 |
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後ろから。 禰豆子の髪ってなんで途中から色が違うんでしょうね。 花部分で炭治郎と木工用ボンドで接着しているので、グラグラすることはありません。 よく見ると炭治郎の市松模様は表面よりも小さい正方形になってしまっているのですが、見比べないので気になりません。 |
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炭治郎の左手は最終決戦の際に駄目になり、「お爺ちゃんみたいにしわしわになっちゃったね」と言われる見た目になってしまっています。 粘土ではしわしわ感が分かりづらかったので、てきとうに塗装して異形感を出しています。 イラストでは、左手が奥に隠れ、これまた駄目になった目を瞑っているシーンなので、展開を何も知らない人とっては特に違和感がないと思いますが、結末を知っている人には分かる絶妙なポージングとなっています。 |
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禰豆子のセクシーカット? 風で着物が翻るようにうまく隙間が開いています。 着物の麻の葉文様は、裏面はもう疲れて矛盾だらけになってしまっていますが、てきとうに描いてそれっぽくしています。 |
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地道に作業するのが嫌いではなかった花。 カラースケールで均一に大きさを出す予定でしたが、ひたすら指で造形した方が速いので結局使いませんでした。 ほぼイラスト通りに仕上げました。 何の花かは不明。 |
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禰豆子の顔。 女の子の顔って普段からあまり描かないので、苦戦しました。 名前ペンで描いた線は、濃い目の水彩絵の具なら修正できたので、助かりました。 一般的な禰豆子の特徴である竹の口枷せと鬼化したピンクの目ではないので、当然人間らしい印象。 口元がうまくいったかも。 |
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炭治郎。 イラストでの瞼あたりの細い線を描いたのですが主張が強すぎたので、水彩絵の具で少しだけ塗りつぶしています。ヒゲの剃り残しのような青味が出てしまいましたが、まあ遠目なら気付きません。今度から、素直にシャープペンシルにします。 元の芯材が球体の頭部だった都合でやや丸みを帯びたシルエットになってしまいましたが、額の痣と耳飾りがあれば炭治郎そのものです。 笑い顔の方がバランスが難しかったです。 |
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目線が合う角度で。 子どもたちにとっては「ポケモン」「妖怪ウォッチ」に続く「鬼滅の刃」の空前のヒットだと思っていますが、個人的にはコミックを読破したのでもうブームが終わってしまっています。 もちろんストーリーは面白いのですが、そんな「俺の中では完結している」という意味を込め、最終巻の表紙を立体化してみました。 模様や着物の造形など複雑な部分がいくつもあり、どのような順序で作っていくか工程を考える作業が非常に楽しかったです。 市松模様と麻の葉文様に関しては、もうあまりやりたくはありません。ただ、麻の葉模様を正確に描き続けられる方法は知りたいです。 |
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最後に元のイラストと比較。 もっと言うと、顔の光の照り返しなんかも塗装で再現できたら凄かったのでしょうが、今回はこんなもんでしょう。 もっとうまくなりたい! |