食玩 チェンジ!シンカリオン
500 TYPE EVA
制作
娘が保育園のプールバックを買いました。うちはもちろんディズニープリンセスなのですが、娘の友達の男の子が「ぼくはシンカリオン!」と言っていたことが記憶に残っていました。

シンカリオンは、エヴァンゲリオンとコラボしたアニメ版第31話だけは見たことあり、たまたまエフトイズコンフェクトの食玩版500 TYPE EVAを見かけたので買ってしまいました。なぜこのタイミングで?と思いましたが、主役機はもうとっくに商品化していたみたいです。

まあ、そんなこんなで、アニメシリーズを1話から見ながら作ることにしました。
全2種類なので、2箱買えばシンカリオンとして遊べます。

いっそのこと1つのパッケージにしてしまえばよさそうなものですが、食玩の事情があるのでしょうね。しかし、片方しか手に入らなかった場合、不完全燃焼になりそうな。

プラモデルのようにランナーに付いているパーツと、個包装された塗装済みのパーツ、そしてシールが付属します。ランナーのゲートは少し太めで切りづらかったです。

ちなみに、食玩なのでガムも付属。
組み立てた状態がこちらです。

シンプルながらも未来的な造形がかっこいい!見たことある形状だな、と思っていたらガオガイガーと同じ500系新幹線なんですね。

新幹線は全然興味がなかったのですが、シンカリオンのアニメを見ているとどんどん詳しくなってしまいました。札幌公共交通機関ロボの時もそうですが、作っているうちに愛着が湧いてくるんですかね。

最終的に、全76話を視聴完了していました。
目やダクトなど予め塗装されているのでそのままでも十分遊べますが、せっかくなので頭部と肩の窓部分のみ部分塗装とスミ入れをしました。
完成
新幹線 500 TYPE EVAは、山陽新幹線全線開業40周年を記念して、本家エヴァンゲリオンのデザイナー山下いくとにデザインされ、庵野秀明監督にも監修を受けた、実際に運航していた新幹線です。

ただでさえかっこいい500系が、紫のカラーリングと、グリーンのラインでとてもかっこよく仕上がっています。
プラレール版と同じ4両編成ですが、2両目と3両目の塗装パターンが違うようです。

転がし走行ができますが、ピンのハマり具合が浅く、すぐ外れてしまったので、ランナーを付け足して抜けづらくしています。
先頭車両同士で2両編成にすることもできます。
E5のような3両編成にも。
ピンを延長したことで、コロコロ転がして動かすことができるようになったので、童心に帰って走らせて楽しみました。

カーブもばっちり。
先頭車両アップ。

ここだけ見るとエヴァンゲリオンっぽさが見られません。

紫色は塗装済みなのですが、少し粗が見えてしまいますね。
それでは、シンカリオンに変形。

印刷はされていませんが、ロゴマークが光ります。
超進化速度に加速。

音速となる時速1225kmまで加速するので、実際に走っていたら物凄いことになるはず。
「シンカリオンに、変形しま〜す」

シンカリオンは変形バンクが豊富にあり、楽しめました。

変形バンクも、それぞれ丁寧に変形するパターンや、数種類の機体を切り替えながら変形するパターンなどがありました。
1両目は胴体に、2両目は脚部に、3両目は腕部に変形します。
1両目は接続部の根元を跳ね上げ、3両目は腕を引き出します。
肩の付け根をブロックごと回転させ、腕の向きを整えます。
2両目は車体を割り、中から脚部を展開します。
1両目の下部から腹部を起こして接続。
頭部を起こします。

かっこいい。
人型になりましたが、まだ4両目が残っています。

こちらは、武器と脚部のミサイルポッドに分割します。
新幹線が余剰パーツがなく、変形完了したのがこちら。

速杉ハヤトの父親、速杉ホクトの搭乗するシンカリオン500こだまと同型のシンカリオンとなります。

あちらはブルーを基調としているのに対し、こちらは紫のカラーと模様が入っているので、印象が変わっています。

設定ではこの状態が「モード:ノーマル」となっています。
頭部にヘッドパーツを装着し、シンゴウスピアTYPE EVAを装備することで、モード:第2形態となります。

赤いシンゴウスピアはロンギヌスの槍をイメージしているそうです。
劇中では、ハヤトのカイサツソードを借りて、本来の設定ならクロス合体時の武装であるカイサツトライデントを使用していました。

食玩なので1300円くらいで、シンカリオンの、しかもエヴァンゲリオンタイプをいじることができて、いい買い物でした。

プラレール版は持っていませんが、写真を見る限り関節部分の造りが異なり、より可動するようになっています。

特に、足首が独立しているのと膝が曲がることから、ポーズが付けやすくなっています。
横から。

新幹線が胸に配置されているのがよく分かります。

元々はプラレールが変形する玩具ですが、アニメ版では各部の装甲が展開して凹凸があってかっこよくなっています。

最近、グッドスマイルカンパニーからMODEROIDというシリーズでシンカリオンの一部彩色済みの組み立てキットが出ていますが、こちらは劇中のCGを再現しているので、とても気になっています。
後ろから。

アニメを全話見て思ったのは、やっぱりロボットアニメ好きだなあということです。剣と必殺技「グランクロス」で戦う緑のE5はやぶさ、高機動で銃撃を行うスピードタイプの赤いE6こまち、ドリルを駆使して戦うパワータイプのE7かがやき、勇者ロボットでは定番の紫の忍者タイプE3つばさ、とどのシンカリオンも魅力的。

娘の友達はE3つばさが好きなんだそうです。
TYPE EVAは新幹線モードが第17話に登場し、第31話は「神回」「奇跡」「ありえないコラボ」と称されるコラボ回となりました。

第1話を見たときは、子どもがロボットに搭乗せざるを得ないシチュエーションだけど、ハヤトとホクトのやり取りから、確かに「父子関係が良好なエヴァンゲリオン」と感じました。
腰が可動するので振りかぶったポーズもできますが、頭部は変形の都合上回転しないのでいまいち。

第31話では、まず設定のみだった洞木ヒカリの姉妹コマダマとノゾミが登場するという驚きの展開。

敵は、ただでさえ苦戦した使徒たちが合体した見た目のキングシトエル。

颯爽と登場するシンジ。変形するシンカリオンTYPE EVA。地上波ではあの「残酷な天使のテーゼ」が流れたそうです。

遂にはアスカとレイのやり取りもあり、最高のコラボとなっていました。
カイサツトライデントでA.Tフィールドを中和し、攻撃。

個人的には、ハヤトが迷い込んだエヴァの世界では、東京周辺の鉄道事情が異なり、第3新東京市が登場することが異世界感があり面白いなあと思いました。

そして、夢かと思いきや現実に何かのこっていた、というファンタジーあるある演出に、グッときてしまいました。
せっかくなのでカイサツソード、ガンモード?、シンゴウスピア(メイスモード)、シンゴウスピア(ライフルモード)、超カイサツソードを装備。

いやほんともう、シンカリオンにハマって。E3つばさの代替機体としてマイトガインデお馴染みの銀の翼であるE3つばさアイアンウイング、アドバンスドモードにもなれる主役機感溢れるN700Aのぞみ、まさかのコラボで初音ミクが搭乗するE5はやぶさと同型のH5はやぶさ、ガンダムアストレイのようなキリっとしたV字アンテナと飛行能力を備えた800つばめ、お父さんとの親子合体ロボになる500こだま、700のぞみと700ひかりレールスターとN700みずほの合体するシンカリオントリニティーは腕が新幹線の先頭車両となっておりトリニティーストライクは超かっこいい3色ビームを発射します。

大型のドクターイエローと923ドクターイエローは単体での活躍はもちろん、E5はやぶさやE5はやぶさMkUと合体することで大いに盛り上がりました。

シンカリオンに搭乗する運転士も魅力的。マニアックな新幹線知識や例え話を展開する純粋な速杉ハヤトが様々な運転士を繋ぎ合わせて話を進めていく様が、安心して見ていられました。

他の運転士も大変魅力的で、「話は読めた」と先読みする男鹿アキタだけど、悩むハヤトに何もできない大門山ツラヌキの「たまには話を読むの、やめろよ」に対し「すまん……」と答える親友同士の関係性に友情の積み重ねを感じたり、

影の薄いキャラだと思っていた月山しのぶが自分の気持ちを打ち明けて大泣きしたり、かつて敵であったセイリュウと戦いの中で分かりあったり、

ただのうざいだけのキャラかなあと思っていた上田アズサが、第74話でそれまで秘匿されていたシンカリオンをユーチューブを通して公開したりとそれぞれいい印象的なシーンがあります。ずっとシンカリオンチームを見守ってきたアズサだからこそのメッセージとED曲だった「STARTRAiN」をBGMに一般市民がシンカリオンを応援するシーンとなり、もうボロボロ号泣してしまいました。

敵であったセイリュウは、話が進むほど純粋で天然できれいなセイリュウになっていき、面白かったです。ベタだけど赤くなって味方になるのもよい。ゲンブはただひたすらかわいい。

他にもたくさん運転士が登場しますが、単発のゲストではなく、地方や敵の規模に応じて応援に来てくれるので、捕縛フィールドという毎回同じ戦闘フィールドながらも毎回違うシチュエーションとなるので、飽きずに見られました。

出水指令長の突拍子のない企画ながらも、裏で動いている感じも好き。

最終話である第76話では、これまたアズサメインのED「Go way!」をBGMにかつての敵たちまでもが協力して最終決戦までのレールを作り、OP「進化理論」をBGMに全シンカリオンが一斉に変形、立て続けに攻撃していくシーンは胸が熱くなりました。そして、最後の攻撃では、E5MkUオーバークロスブラックシンカリオン紅が各シンカリオンの力を託されてラスボスであるブラックシンカリオンオーガに向かっていくのですが、みんなが「ハヤト!」と名前を呼んで思いを託すのもいいんですが、最後のしのぶ・ツラヌキ・アキタはニッと笑うだけなんですよね。これがもう、ハヤトのことを信頼しきっている全76話分の積み重ねに鳥肌が立つくらい感動して、ここでも号泣。

全話見てよかったです。本当に。
TYPE EVAのヘッドパーツは、被さっているだけなので、見る方向によってはかっこいいのですが、下から見ると500こだまと同様の目が見えてしまいます。
ヘッドパーツは彩色されていましたが、目の周りを黒くし、赤いラインや頬のダクトを色分けすることでよりエヴァのデザインに近づきました。

正面から見るとエヴァそのもの。

早く「シン:エヴァンゲリオン」も見たいなあ。
アニメ版の感想をつらつら書いてしまいましたが、このキットをきっかけに、大ハマりできる作品に出会えて幸せでした。

ロボットアニメ、やっぱり面白いなあ。

新幹線にも詳しくなりました。
<21年9月追記>
アニメ2期のシンカリオンZでは、500 TYPE EVAがシンカリオンZ版としてリニューアル登場。

その登場話を長女と一緒に見ました。

ほぼ見た目は同じなので、家にある「紫の新幹線ロボット」がアニメに登場したと喜んでいました。

女の子なので、ハマりすぎず、パパと一緒に楽しんでくれる適度な距離感です。
そういえば、実家に帰ると自分が子ども時代に遊んでいたプラレールがまだ取ってあったので、娘たちと遊んでみました。

マクドナルドのハッピーセットでドクターイエローの先頭車両だけ持っていたので転がして遊んだのと、プラレールに電池を入れて走るのを眺めるという遊びが新鮮で楽しかったようです。

男の子だったらもっとハマって買っていたのでしょうね。

施設が古めかしい上に、持っていた車両がなかなか渋い……。自分の父の趣味でしょうかね。

ドラえもんのは、青函トンネル開通記念のやつかな?
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