1/144RG
エールストライクガンダム
プラモデルにはスケールという概念があります。

何かを模しているからには、設定通りのギミックやそっくりの外観が求められます。
ですが、それを求めれば求めるほど、元と同じ大きさに近くなってしまうのは必然。
大きくなれば展示場所や材料費などがかかり、
プラモデルとしての利点である手軽さやコレクション性が損なわれます。
精密さをとるか、大きさを取るか…。
これは元のデザインがあるプラモデルや模型にとって一番最初に立ちはだかる壁でしょう。

スケールというのは、プラモデルにおいて元の大きさの何分の1という指標となるものです。
ガンプラでは、1/144、1/100、1/60の3つが一般的です。
例外的にメガサイズモデルという1/48なんてでっかいものもありますが。

また、スケールとは別に、HG、MG、PGなどのブランド名があります。
色分けされたプラパーツ、フレームの内蔵、電飾などの様々な工夫が各スケールでなされ、
ガンプラは多彩な技術を様々な方面から集結させたプラモデルとなっていきました。
2010年7月、新たなブランドが生まれました。
1/144スケールという手のひらサイズに、これまで培ってきた技術を投入。
パネル毎の色分け、アドバンスドMSジョイント、リアリスティックデカール…。
今までにないガンプラの登場に、久しぶりに心が躍りました。

そんなRGシリーズから、第三弾エールストライクガンダムをセレクト。
私の思春期をどっぷりとその世界に浸らせた『ガンダムSEED』より、
偶然にもストライクガンダムに搭乗することになったコーディネイター、
主人公キラ・ヤマトの最初の愛機です。
箱を開けてみると、1/144とは思えない圧倒的パーツ&ランナーの量!

頭部だけでも14パーツ使うのですから、納得の密度です。
まさにRGの骨!
この黒い部分がアドバンスドMSジョイントです。

これが、ほぼ組みあがった状態でランナーになっており、切り離すだけで骨組みが完成。
しかもギミックも組みあがっているもんだからバンダイさん恐れ入ります…。
フレームだけでビックリするくらい動きます。後々、装甲で動きを制限されるため、この状態が一番よく動きますね。

組み立ては、基本的にこのフレームに装甲をひたすらつけていく流れです。ただ、従来のHGとは違い、分割が非常に多いため、想像以上に時間がかかりました。

この後に行う部品発注で、間違えて注文してしまい、我が家にはこのフレームがもう1体あります。何に使おう…?
  
  
今回は、キットの出来がすさまじく、分割もほぼ目立たないので「一切の接着&合わせ目処理なし!パーティングラインも消さない!(笑)お手軽フィニッシュ!」でいきます。いや、いつも通りと言われればそうなんですが…。

スミ入れは、リアルタッチマーカーリアルタッチグレー2を基本に、一部の黒っぽい部分にはリアルタッチグレー3を使用。

付属のリアリスティックデカールを貼るだけでかなり見栄えがよくなります。右腕が何もしていない状態、左腕がリアルタッチマーカーによるスミ入れとリアリスティックデカールを貼った状態。
頭部のカメラ部分にマスキングテープを貼って、全体をクリアーコートつや消し。なお、金属色のみのデカールは貼らないでおきます。

クリアーコート後、カメラ部分をクリアーブルーで筆塗装し、残りのデカールを貼って完成。
完成!ストライクガンダム!
SEEDシリーズの主人公機ということで、ベーシックなガンダムという感じの見た目です。

随所に剥き出しになったフレームはこの時期の連合試作5体に共通して見られる特徴的な構造ですね。

私にとっては一番見慣れたガンダムなのですが、RGのデザインも相まって、すごくかっこいい…。
斜め前から。
スマートなようで、腕やサイドアーマーなどがゴツゴツしています。

ストライクの装甲は、フェイズシフト装甲、略してPS装甲という特殊な装甲でできているという設定です。簡単に説明すると、電気を使って物理的に無敵になり、ついでに色も変わる装甲、といった感じでしょうか。
後ろから。

パックの関係から、この状態のストライクの後ろ姿ってあまり見ないのでほんの少しだけ貴重かも。
ホッカイオーのときと同じ方法で、おはへーマークのデカールを、ブラック・グレー・ライトグレーの3色を大きさを変えて印刷しました。

今回は、ストライクのデカールに合わせたグレーのものを左肩に入れました。

1箇所に貼るだけでものすごいオリジナル感が出ますね。これから全部やろうかな(笑)
腕を曲げると装甲がスライドします。
伸ばした状態の右腕と比べると、曲げた状態の左腕の装甲が肘側にスライドしているのがわかるでしょうか?

露出した脆弱な関節を保護する目的でスライドするんですね。実機がどうなっているかは分かりませんが、私は装甲がスライドするだけで感動を覚えました。
もちろん、腕だけでなく足の装甲もスライドします。
足をアピールしたいがための、すごいポーズ(笑)
通常時の足。
膝裏にあるブロンズ色のリアリスティックデカールがいい味出しています。
曲げた状態。
膝のブロックが分割され、ももの装甲もスライドしています。

腕にも言えますが、装甲がスライドするだけでなく二重関節になっているので、一重関節のHGシリーズに比べて可動域はとても広くなっています。
塊に見える上半身の胴体部分も、前に曲げるとここまで。
後ろに曲げるとここまで曲がります。
白・赤・青ブロックそれぞれに隙間があり、それぞれが少しずつ動くことによってここまでの可動を見せます。
地味ですが、これがあることによってポーズにつける表情がぐっと人間らしくなります。
肩部分は、青いブロックのハッチが開くように展開してここまで怒り肩にすることができます。
ストライクのポージングで怒り肩は効果的などで引き出し関節で加工する作例がたくさんありましたが、もはや標準装備なんですね…。
顔アップ。
目はリアリスティックデカールを使用しているので、光を反射して光っているように見えます。撮影時は、うまく目に光が入る様に工夫しています。

ストライクは大きないかついアンテナを持っていますが、流線形の口元といい、顔自体は優しい顔つきだと思います。

あえて近い顔をあげるとステイメンあたりでしょうか。
後頭部。
RGシリーズの特徴の1つとして、元デザイン上では同じ色でも、パネルやパーツごとで微妙に違う色にしているアレンジがあげられます。

この写真では、耳の部分とトサカ部分と、頭部で色が違うのがおわかりでしょうか?
こういった違いが格上感を醸し出しているのでしょうね。他の部分でも色の違いがあって、見ていて飽きません。
格闘技のようなポーズ。
ストライクは、肩を上げた怒り肩が似合います。

手のパーツは、右手の拳を握ったものと、左手の可動する指のものの2種類があります。
パンチ!

まさか、武器を扱う等の大事な操作をし、なおかつ装甲の薄いマニピュレーターでパンチするなんてMSの戦術として考えられない…。
なんていう世の中のリアルロボットマニアの方々の考えを無視して、第2話では敵MSであるジンに思いっきりパンチしていました(笑)

スーパーロボットマニアの方々にとっては、ロボットはパンチしてなんぼなんでしょうね。まぁ、名前も殴るという意味もあるストライクなんで許してあげてください。
武器武器っと・・・。

この状態のストライクの武器は、側頭部のバルカン・イーゲルシュテルンと、サイドスカートに収納されているコンバットナイフ・アーマーシュナイダーのみです。
ガンダムと言えばビームサーベルですが、パックなしストライクといえばナイフ、です。
超接近戦でしか使えませんが、パックがない状態、水中、エネルギー切れなど、困ったらこれ!と重宝されていました。
印象的なアイキャッチ(CM前後)のポーズ。
右腕と左腕で持ち方が違うのがみそです。

HGには付属しないので、当時はこのポーズがやりたいがためにパテで自作なんてこともしました。
こうやって見ると、MSにとってのナイフってリーチがすごく短いですね。
ナイフ部分の根元は細く折れやすいので注意が必要です。
私のは1つ折れたので、瞬間接着剤でくっつけて慎重に扱うようにしています。
ビームライフル・対ビームシールド装備!

通常、武装はパックとセットなので、アニメではこの状態では登場しなかった気がしますが、ゲームではよく見かける姿です。

さすがに、ゲームでパックなしを選ぶとナイフとバルカンのみはキツイからですかね。
ライフルとナイフで、CQC風の構え。
シールドは肘のハードポイントに接続します。シールドを装備しながら左手を使うこともできるので、このように両手でライフルを構えることもできます。
シールドを構えながらの狙い撃ち。
シールドには持ち手があるので左手で掴むこともできます。

ライフル命中!
しかし、PS装甲とビーム兵器の併用はエネルギー消費が激しい。
そんな時は大容量のバッテリーと追加装備を併せ持つストライカーパックを換装だ!
エールストライクガンダム
ストライクは専用のストライカーパックを装備する事により、稼働時間の延長と武装の増強をすることができる。

標準的で汎用性があり、アニメの中で最も使用頻度が高かったのが、このエールストライカーです。
リアリスティックデカールにより、翼の各所にメタリックな要素が散りばめられました。ちなみに、エールは仏語で翼を意味するそうです。
エールストライカーは冷却用のラジエータープレート兼大型可変翼と大容量バッテリー。2機の固定式、2機の可動式、合わせて4機の高出力スラスターを備えています。

中央のアダプターでストライクの背面と接続します。
「装備はエールストライカーを!」
背面にエールストライカー、両腕にビームライフル・対ビームシールドを装備して…。
完成!エールストライクガンダム!
標準装備としてライフルの他に、ガンダムと言えば!のビームサーベルが使用可能になります。
びゅいん。
本来は宇宙用の装備ですが、大気圏内においても機動性の向上のためにこの装備をよく使用していました。

スラスターを駆使した、砂漠での戦いが印象的。
サーベルは、上の部分が2つ付属し、接続パーツが点いている方(左)とついていない方(右)のどちらかを選択する方式なのですが、上の部分を2つ部品注文して、どちらも使えるようにしてしまいました。
さて、次はどのストライカーパックを使おうかな・・・。

まだまだ更新予定!
こうご期待!
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