スーパーミニプラ
GEAR戦士電童
電童
&データウェポンセット
制作
電童がスーパーミニプラに!というニュースを見た瞬間にポチって、ずっと楽しみにしていました。

電童は中学生時代に放映していて、ちょうど塾に向かう時間だったので、気になりつつも飛び飛びで見ていたんですよね。

でも、コミックボンボンの連載を読んでいたり、DX玩具の箱を眺めていたりと何かと気になっていた作品でした。

社会人になってから全話見返していたので、当時手に入れられなかった反動もあり、これはもう手に入れるしかない!という心境だったのでした。

20周年ということで開発も気合いが入っているようで、いくつもキットが出るそうですが、まずは主役ロボの電童とライバルロボの鳳牙のセットをレビューします。

この2体のパッケージを合わせると、一枚の絵になるデザインで、とてもきれいかつ美しい……。デザインはA'まりあさんということですが、この人はガンダムSEEDのデフォルメ漫画を描く人だと思っていました。
パッケージ開封。

電童本体とデータウェポン2体分なので、ミニサイズのランナーが何枚も入っています。
まずは電童。

人型にしてはランナーが少なく見えるのは、手足がタービンだからでしょう。
組み立てていきます。

複雑なパーツもなく、サクサクと作れます。

装甲を付けていないと薄っぺらい胸板。

手足はタービンなので、フレームが太い棒なのが独特。
目立つ色分け部分はほぼ塗装されているので、部分塗装しなくてもすぐに楽しめます。

細かいラインなどの色分けはシールで補います。
口部分は真っ白で表情が分かりにくかったので、完成写真の撮影の途中でリアルタッチマーカーでスミ入れをしました。

ただ、電童に関しては白い部分は塗装だったので、ハミ出した部分は更に白でカバーしました。

最初、口を閉じた表情がどう見ても出っ歯にしか見えなかったのですが、顎の塗り分けをしっかりしたら解消されました。

塗装済みキットで多少ハミ出しがあるのはしょうがない。
ユニコーンドリルのランナー。

馬のプラモデルは初めてだから構成が面白い!
レオサークルのランナー。

これも獣型を組むのが楽しみ!
完成
GEAR戦士 電童
電童が完成!

立体物ではスーパーロボット超合金がありましたが、発売当時に手に入れなかったのと、やや値が張ることから諦めていたので、本当に今回はちょうどよいタイミングでした。

力強いプロポーションとノンストレスな可動でいじっているだけでも本当に楽しいキットです。

四肢のタービン、ハイパープラズマドライブ(HPD)を高速回転させて旋風を巻き起こしたり、タイヤとして走行したりすることが、大きな特徴です。

DX玩具では、電動で回転するギミックがありました。別売りのギアコマンダーで各タービンの回転をプログラミングする仕組みでした。今はプログラミング教育が騒がれているので、時代を先取りした玩具だったのですね。生まれる時代が早すぎたというか・・・・・・。
スーパーロボット大戦にも出ていました。電童の出るスパロボはプレイしたことがないので、ぜひ使いたかったです。

背中は、玩具の電池ボックスなので出っ張っているデザインとなっています。

胸は、タービンで移動するギミックの都合上胸板を薄くするデザインとしたそうです。これでも十分強そうですが。
背面。

プロレスラーのようなマッシブな体型。

いかにも格闘しそうなスタイルです。

監督を福田己津央にするということで、デザインにサイバーフォーミュラーのマシンの意匠が入っているようです。確かに、腰の部分がブレーキランプ、バックパックはアスラーダっぽいです。自分が生まれるくらいの年の作品なので、第1話だけ見てみました。
バックパック部分はスライドし、アニメ劇中の電池交換シーンを再現できます。

DX玩具ではこの部分を取り外して電池を装着する仕組みだったのをアレンジして、劇中で本当に電池として登場するのはなかなか斬新なアイディアだったと思います。

電池で動くので、スパロボではエネルギーの使い方が独特だったとか。
フェイスガードを下ろすことで、待機中や登場直後の姿を再現することができます。

差し替え無しでちゃんと可動するのがすごい!

第1話で起動するときもこの状態でした。

溶接する時みたい。
自ら動いて、銀河と北斗を掴んでパイロットにする電童。

アルクトスという星のGEARというメカらしいですが、それを地球の基地で管理しているので、勇者ロボのようなファンタジー感があります。
2人のパイロットによって動き出した電童。
「一、二の三。一、二の三。」と歩き出します。

片眼を光らせながらかっこよく敵メカに近付くも、そのまま逃げるコメディシーン。
右腕を振り上げて敵を吹っ飛ばす。

この辺りの演出は、同じ福田監督のガンダムSEEDととても似ています。
フェイスガードがせり上がり、
電童の顔が表れます。

ガラッと印象が変わりますね。

勇者ロボのような鼻と口があるタイプのフェイスですが、上半分が赤い装甲で覆われているので、プロレスラーのようないかつさを感じます。
「コマンド、インストール!」

ギアコマンダーによってタービンの回転コマンドが入力されます。くるくる操作するギミックは触ってみたかったものです。デジモンアドベンチャーのデジヴァイスをイメージしたそうですね。

無駄に高速で回って風を巻き起こす演出は、よく分からないけれどとにかく盛り上がります。
両腕のHPDを高速回転!

拳を合わせて、
気合いのポーズ!

回転の勢いが物凄いので、腕がブレているのが印象的。
疾風三連撃

Wikipediaには、「正拳突きで相手を怯ませてから足払いと鉄拳を叩き込む。」とありますが、第1話では、左腕のタービンで相手の腕を上げさせ、足払いで体勢を崩させ、右腕のパンチと左回し蹴りを喰らわせているので、個人的には四連撃に感じました。この後も何度も登場しましたが、足払い、パンチ、蹴りが正解みたいです。
足払い。

タービンを回しながら蹴られたら痛そう。
トドメの一撃!

電童は格闘技の後に筆文字で技名が出る演出がとてもイカしています。
敵を撃破!
手を合わせて試合終了!なポーズで〆。
電童、発進!

をイメージして新居でまだ一回も使っていない魚焼きグリルに入れて撮影。

格納庫感が出てるかな?
照明があれば、よりそれっぽくなるかも?

電童で一番使われている装備は、射出用コクーンなのでした。
出動!

そして、仰向けだったのに、なぜか反転した俯せで射出され、推力のありそうな発進用コクーンをパージして、自力で飛んでいきます。

電童は単体でも飛行のみならず宇宙へも飛翔できるので、基地から出るためにわざわざこのシークエンスいる?という感じもしますが、とにかくメカメカしくてかっこいいので許せます。大好き。
ここからは様々な技を再現。

疾風激走脚

正座する体勢で、両脚のHPDを車輪のようにして移動する技です。攻撃技ではないのでアイキャッチに筆文字とともによく登場していました。
こんな移動の仕方をするのは電童だけ。様々なロボットがある中で、唯一無二の移動手段です。
DX版では可動と重心の関係で補助輪パーツを付けるそうですが、今回のスーパーミニプラでは隠し関節があり、引き起こして折り畳むことで可動域を広げ、タービンがありながらも正座ポーズができるようになっています。すごい!
両脚を広げて背後に高速移動し、攻撃を避けます。

回転方向を変えれば前進したり、回転したりするのを想像すると、DX版で遊んでみたくなりますね。
敵艦内で閉まりかけシャッターの隙間を突破する時は、このように全部のタービンを接地させて高速移動していました。

とっておき感がすごい。
旋風回転脚

脚のHPDを回転させながらの回し蹴りをする。

片方を回転に、片方を攻撃に使うわけですね。
回し蹴りはだいたい旋風回転脚扱いなので、いろいろなシチュエーションがありました。
爆砕重落下

空中から落下して、相手を粉砕する技。

敵を発見した最初の一手として使ったり、怯ませて次の技に繋げたりしていました。
旋風回転拳

腕のHPDを回転させながらパンチをする。

「旋風回転脚!続けて!旋風回転拳!」
とコンボにしていたのが印象的。
剛腕粉砕撃
wikipediaには「両手を合わせて握り、振り下ろして相手を叩き潰す。」とありましたが、劇中ではチョップでした。剛腕大裂斬の方がチョップっぽい名前ですね。

他にも、旋風二連脚、旋風三連脚、飛影朧、重戦突撃などの劇中未登場技がありました。見てみたかったなあ。

これらを確かめるために、再度全話見返してしまいました。
旋風裂脚刃

アルデバラン艦内で使用した、敵陣を強行突破する技。両腕を上げ、足を開き、コマのように回転しながら上下逆さまになり、敵を切断します。

ノリで何でもアリな感じはグレンラガンっぽく感じました。
スペシャルプログラムが3つあり、ギアコマンダーでは「SP1」などと表記されます。

閃光雷迅撃

両腕両脚のHPDをフル回転させて電気を生成し、あらゆる方向に放電する。痺れさせるというよりも、電気の刃で切り刻むイメージ。
飛翔烈風波

両腕のHPDを回転、空気を圧縮させ竜巻を起こします。
波動龍神撃

腕のHPDを回転、水中で圧縮させて激流を起こします。

海水面で水柱を起こすバージョンと、水中で飛翔烈風波と同じバンク映像のバージョンがありました。

地斬乱舞塵は劇中未使用。
ユニコーンドリル
さあ、電童本体も十分楽しめるキットとなっていましたが、データウェポンも忘れてはいけません。

時に共に戦う仲間として、時に武器として活躍します。日常シーンでも、小さくて半透明なエイリアス体として、相棒のように相談したり愚痴を言ったりしていました。

まずは最初に登場し、一番多く使われたであろうユニコーンドリルから。
馬の体がしっかり再現されています。DX版では武器となる頭部のみの造形で、当時は小さいフィギュアでしかこの状態の立体物がありませんでした。後のスーパーロボット超合金でも武器となる頭部のみだったので、念願の立体化です。

生物の曲線を残しつつ、ちゃんとメカメカしく直線のラインも入っていて、うっとりと眺められるデザインです。

武器としては使わないけれど、鬣や尻尾がカッターのようでかっこいい。
馬のいななきをすることもできます。

ただ、蹄近くの関節はボールジョイントなので、このポーズだと設置しません。馬フィギュアとしては完璧な可動ではないですが、欲張りません。

そもそもデータウェポンには電童と同じタービンの意匠が入っているので、可動軸を組み込むのは難しかったでしょうし、そこまで望まれてないですよね。
EDの走っているポーズ風。

武器としてのデータウェポンが存在していますが、主人公たちとの交流があったり、それぞれの性格が分かるような日常シーンがあったりと、それなりに存在感があったので愛着があります。
首は軸接続なので上下には可動しませんが、少し回すことくらいはできます。

ブルルルル……

契約の条件は「信頼」

人懐っこくて好奇心旺盛な可愛い相棒でした。
足を少し開いて踏ん張っているポーズ。
捕獲作戦。

序盤のデータウェポンを探して仲間にしていくストーリーはとてもわくわくするものでした。

玩具販促の都合上、あとで一気に仲間になってしまいますが、ユニコーンとレオは丁寧に描かれていますし、一番のパートナーという感じになっていていいですよね。
一応電童を乗せることができますが、サイズ的にポニーに乗っているプロレスラーという感じになってしまいます。

重そう。
ユニコーンドライブ、インストール!

武器として召喚することができます。
右腕に長いドリルが装着されます。

タービンに合わせてドリルが回転するわけですね。

タービンに合う武器を考えていく段階で、定番の動物モチーフを取り入れたそうです。

色も相まって、一番似合う武装だと思います。
リーチが伸び、剣のように扱います。

一見、刺突にしか使えなさそうですが、高速回転しているので叩き潰すことができます。
疾風激走脚をしながら間合いを詰めます。
ユニコーンドリル、ファイナルアタック!

バックパックがせり出し、パワーがあふれ出るような演出。

サイバーフォーミュラーのアスラーダのオマージュだと聞き、本編を見てみましたが、確かに、エンジンのパワーを上げるときにこういうパーツがせり上がっていました。
エネルギーをドリルに集中させ、
一気に相手に放出!

ドリルの必殺技ですが、ビームのように直線的なエネルギーの放出を行います。
印象の強いエピソードは第14話「電池が無い!」です。電気を食いつくす機獣に対抗するため、国民全員が電池の寄付や自家発電に尽力するという明るいヤシマ作戦。

この時は託された思いを胸に、起動と同時にユニコーンドリルのファイナルアタックを撃ちこんでいたので、いつもの「動」とは違う「静」のかっこよさがありました。
まるで精密射撃を行うかのような必殺技。

しかし、これ知らない人が見たら、なぜ馬の頭が腕に乗っているの?という感じですね。
データウェポンをインストールすると、電動本体の固有能力が1つずつ解放されていきます。ユニコーンドライブは、防御技「ファイヤーウォール」
ファイヤーウォール!

ドライブ、ファイルセーブ、ファイルロード、インストールなどパソコン関係の分かりやすい用語がたくさん取り入れられています。電磁戦隊メガレンジャーでも、変身時はインストールでしたね。

この防御技ファイヤーウォールとユニコーンのドリルという攻防にバランスの良い装備です。
レオサークル
銀河曰く「俺のレオ」ことレオサークル。

ライオンモチーフですが白いボディに平らな鬣と、スタイリッシュな見た目をしています。

契約の条件は「勇気」
咆哮。

口は可動しませんが、角度によっては様々な表情に見えます。
脚部を折り畳んで威嚇。
ED風の疾走ポーズ。

獣タイプは動かしていて面白い。

基本的にボディは箱なのですが、足回りは曲面なので、絶妙なバランスでアニマルロボな感じが出ています。
足を広げて踏ん張りポーズ。
開発のこだわりだったらしいお座りポーズ。

このために可動アームが増設されています。

ベランダで寝ていたかと思ったら、銀河の妹の乙女と仲良くなったり、メルペとして活躍したりと自由奔放な性格。
こんなシーンはありませんが、なくもなさそうな交流シーン。
ユニコーンが真面目に話に参加している横で、いつも昼寝をしているイメージのレオ。
レオドライブ、インストール!

右脚に回転カッターとして装備されます。

このまま蹴ったらレオの頭がぶつかってしまいそうですが、そこは気にしない。
レオサークルを装備した場合は、派生技となるレオ旋風脚を繰り出します。
ユニコーンドライブ、ファイナルアタック!

ウルトラ光輪のような光の円月輪を飛ばします。

ユニコーンと比べると画的には地味ですが、ファイナルアタックなので相当な威力があるそうです。
追加される固有技は、データ収集技ハイパースキャン。

うーん、地味だけど、何回か使用されました。
サポートメカ形態
さあ、データウェポンを電童に装備させましたが頭のない馬とライオンが残ってしまいます。

なんと今回はボディ部分を立体化しただけでも買いだというのに、企画会議で没案となっていた「残りの部分がサポートメカになる」というギミックを実装したというのですから、とっても楽しみにしていました。

遊び心あるの大好き〜。
それがこちら。

ユニコーンドリルは腕の接続お組み換え、装甲の位置を変えることで人型形態に。

レオサークルは脚部分を取り払って差し替えパーツを多用することでバイクメカになります。
馬が立ち上がるので電童を超える身長に。

2号ロボ的に敵を取り押さえている間に電童がドリルで攻撃していく感じですかね。
バイクメカは、尻尾からビームを打ち出しながら攪乱し、その隙をついて電童が必殺の蹴りをあびせる感じでしょうか。

どちらも劇中に登場しないので妄想が捗りますが、その分イメージもしづらい。おまけギミックとしては100点満点の遊び心でした。
EDのポーズで〆。

敵の3バカの一人が、電童のジェスチャーでこのポーズをやっていましたね。

懐かしの電童が自由自在に動き、データウェポンのおまけのギミックまで盛り込まれていたので、全力で堪能できました。最高でした。

次はもちろん、凰牙
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