ヴァイオリン
製作
中学〜高校でどっぷりハマったミニチュアで楽器に久しぶりに取り組みます。今や大学生。大学では、吹奏楽部ではなくオーケストラサークルに入ったため、コントラバス以来の弦楽器を作りたくなったのです。


改造した装着変身仮面ライダーキバに合わせてヴァイオリンを1/14サイズになるように実際に採寸したものを計算してプラ板から切り出します。
0.3mmのプラ板を曲げてどーにかクセをつけて、瞬接で横の枠を形成していきます。


今回は仮面ライダーキバに登場したブラッディローズと通常のヴァイオリン2台、計3台を作成します。
箱状になりました。

スキマはパテなどで埋めるので大体の形にして接着します。
少しめんどくさいところですが、弦楽器独特の表面の膨らみを持たせるため、エポパテを盛ります。


写真の向こう側に作りかけのキバと飛翔態が映ってます。笑
やすりがけ、缶サフ、やすりがけ、瓶サフ、やすりがけと工程を踏んで滑らかに、理想の形に持っていく。
めんどくさい。


左下の突起は表裏判別用兼首あての厚さの目安としてつけています。
ちなみに、両面テープの上にパテを置くとくっつかなくていいですよ。


僕は瓶サフのフタ両面テープを貼って、そこをパテ置場としています。
ネック。持つ部分。


プラ板から切り出して、
上下2枚を貼り合わせ、面取りをして貼り付けます。
ネックの先端のぐるぐるしている部分なども同様に切り出し、ピンバイスで0.8mmの穴を開けます。
開けた穴にコトブキヤの0.8mmラインユニットを差し込みます。
現物と同じ構造にしてみました。


が、強度上かなり加工しにくいです(汗
仮面ライダーキバに登場するブラッディ・ローズというヴァイオリンはネックがぐるぐるではなく人の顔となっています。


なのでパテを盛り、
削り、盛りを繰り返して、丁寧に造形していきます。
弦を巻く黒いネジはそのままパテを貼りつけるのではなく、大きく盛ってから削って成形していきます。
駒は0.3mmのプラ板から切り出していきます。

まずピンバイスで穴をあけ、割れないようにカッターで切り取ります。
スジ彫りをするためにけがき針を購入。

ハセガワトライツール 1,300円。
ちょっと奮発して高いのを買いました。
原型完成。

サフ吹き。
けがいて溝を掘っていきます。

この時点でブラッディ・ローズのモールドを完全に再現するのは不可能だと判断したので、プラ板を貼りつけるアレンジに変更。
弓はプラ板と針金を瞬接で合わせて。


作りは簡単ですが、調整が難しい。
弦を受ける下の部分にWAVEのリベットを。


ブラッディ・ローズは1個なのでそれでいいのですが、通常のヴァイオリンは4つ。

普通に4つ並べても見た目はよろしくなかったので、
プラ板を成形してポッチにしました。




それではいよいよ、塗装編!へ
塗装
さすがにこの時期(2月)にベランダで塗装は死ねるので、今回のために塗装ブースを自作しました。



詳しくはこちら(新しいウィンドウを開きます)で。
表面処理が終わったところで再びサーフェイサーを吹きます。

・・・。

表面がザラザラしているのが分かりますでしょうか?


この状態を梨地と言います。



わざと梨地にする塗装法もありますが、今回は失敗ですね。

修整せねば。
1000番でやすりがけして再度サーフェイサーを。


他の2台は成功したのに、ブラッディ・ローズだけ盛大に失敗しました。

原因は、洗浄したあとに十分に水滴を拭きとれていなかったためです。


また修正してサフおしまい。
まずは白を吹きます。
クリアレッド+クリアイエロー+クリアブルー

で、クリアブラックを作り、いつもより細い0.15のノズルで影となる部分に吹きます。
全体にクリアオレンジを吹きます。


裏面、またブラッディ・ローズのみ失敗。
斑点が出来てます。

もはや気にしない。
今度は先ほど作ったクリアブラック+クリアオレンジで、クリアブラウンを作ります。

左から右にかけて吹きつけ具合を変えてみました。
フレッシュでコマやネックの裏を塗装し、

ウォッシングの要領でf字孔にエナメルのブラック、フチにハルレッドを流し、

ポッチをGマーカーのメッキシルバーを爪楊枝で塗装します。
ここまでの塗装は「カンペキ塗装ガイド ぷはプラモのぷ 越智信善 メディアワークス」のズワァースの作例を参考にしてましたが、

裏面が酷いブラッディ・ローズのみ、模様を描いていきます。
エナメルのハルレッドで模様を描きます。

資料の写真を見たら本物の方向と違うのに気付いて、一回溶剤で塗料を落してから再度模様を。

換装したら、エナメルの溶剤でぼかします。
次に、ラッカーのクリアーで溶かすようにコートします。ラッカーの上にエナメルでスミ入れやウォッシングは定番ですが、その逆は溶かしてしまう性質を利用したものです。

同じようにブラックでやってこんな感じ。

スプレーのクリアーコートを4回に分けて吹きつけます。
フィニッシングペーパーで2000番まで磨いていきます。
初コンパウンド!2種類とクロスを買ってきました。
粗目→細目→仕上げの順に磨くと、ピッカピカに!
弦を張る作業。これを想定してきっちり接着していなかった下の部分をはがし、

瞬間接着剤で固定できなかったので、パテで強引に固定。

後に削って整えます。
下のみ取り付けた状態。

びよんびよん。


上の部分も簡単に接着できなかったので、押し込んで、瞬間接着剤を流し込み、一つ上の右側の写真のようにグルー・アプリケーター(瞬間接着剤がくっつかない棒)で押さえこみます。

こんなときにパワードイクサーが重宝したり。
塗装の上に瞬間接着剤を使ったりしたので、当然塗膜ははがれたりしてます。


Gマーカーのブラウンやブラックでごまかしごまかし。
完成状態です。


弦の細さや色合いなど、かなり満足のいく仕上がりになりました。
裏面。


銀の部分も模型的にアクセントとしてよいですね。


ブラッディ・ローズの裏面はクリアーを吹いてから3週間ほど経ってからコンパウンドで磨いてみたいので、また後ほど写真をアップします。
ネックなどアップ。
1円玉と比較。
採寸をお願いした方の楽器と比較。


ブラッディ・ローズ以外の2つは協力してくれた方々に差し上げました。
以前改造した装着変身仮面ライダーキバ(別窓)と。


背景はいつもの白用紙の上に折り紙の黒とちぎった赤で、OPの薔薇の花弁が舞い散る様子を表してみました。
紙製アームドモンスターズ。



ちなみに椅子は、シルバニアファミリーのもので、下にはその辺にあったケース、高さ合わせのためにその辺にあった鉛筆削りをキバのお尻に敷いてます。
作ったものたち集合。

飛翔態&タツロットはこちら(別窓)
渡や音也・次郎などはこちら(別窓)で。
NEXUS−それは受け継がれる魂の絆・・・。

ではなくて。ウルトラマンネクサスでした。

音也と渡に受け継がれるヴァイオリン。



これはお気に入りの3ショットです。
鎧のごつさがあるのに、見慣れているせいか、ヴァイオリンを持たせるとすごくしっくりきます。
ブラッディローズは、クリアーコートを4〜5回厚吹きして、3週間の乾燥期間を経た後、1500番のフィニッシングペーパーでならし、2000番で水研ぎ、タミヤのコンパウンドとクロスで粗め→細目→仕上げ用でみがくことでこんなにもテカテカになりました。
越智さんのズワァースを一通り真似出来ただけでも満足です。
折り紙仕立ての薔薇と。
TV版で渡が飛翔態になったのは、ブラッディ・ローズに込められた祈りに気づいたときでした。
そのために頑張って運んだタツロット。
キバット「ヴァイオリンというものはだな・・・」

タツロット「あのちっちゃい渡さんにも秘密があるみたいですよ!!!」

キバット「喋らせろ!」






ということで、HEROX改造の渡へ。
以下、動画用写真。
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