ユーフォニアム
ミニチュア楽器を作ろうと思い立ったのは、中3(2003年)の7月29日。吹奏楽部での最後のコンクールが近くなり、合奏中にふと思ったのです。自分の楽器を、思い出をミニチュアにできないか、と。

僕が吹奏楽部で担当だったのはユーフォニアムという金管楽器。中低音域を担当。オブリガート大好き。知名度は低い。

そういう訳で1/14スケール・ミニチュアユーフォニアムの製作が始まったのです。
何故1/14スケールなのかというと、当時集めていR&Mシリーズが1/14くらいのスケールだったので、持たせられるのでは?と考えたからです。

左図は塾の英語の時間に、何となく構想を練りつつ書いたユーフォニアム。ベルが心なしかでかい。
今までプラモデルは作ってもフルスクラッチは初めて、ということで友人のアドバイスのもと、道具を揃えました。

愛用のクラフトカッター、ドライバー、プラモデルヤスリ、プラモデルニッパー、目打ち。
そして、よくわからないまま買ってきたメインの素材、エポキシパテ(タミヤ製エポキシパテ高密度タイプを使用)。

※ちなみに、彫刻はクラフトカッターより、デザインナイフがお勧めです。
僕はクラフトカッターで親指を四針縫いました。
パテの主剤(右)と硬化剤(左)です。
この二つのペースト状のものを均等にはさみで切り取り、混ぜ合わせることで使用できます。

この時、手に水をつけた方がベタつかないので、ヨーグルトのカップなどに水を入れたものを常時用意するとやりやすい。
ピンぼけしてますが、均等に混ぜ合わせた状態です。

しっかり混ぜ合わさってないと硬化しないで謎の物体と化します。
ピストンを作るのはさすがに無理だということで爪楊枝を切って代用。

また、採寸して14分の1に縮小した設計図に合わせて、針金を曲げ、それにパテを絡めて部品を作っていきます。


ちなみに、モデルは当時学校で借りていたYEP−321。
4本ピストンのやつですね。
大きい方の部品。一気に作業しないで部分的に作ったのはやりやすかったです。

ベル部はカッターを回しながら削り進めていきます。
それらを硬化した後に接着し、継ぎ目を処理。

クラフトカッターは刃が折れて危ない。ですが、めげずに使ってました。
全体の像が出来上がったところで、フィニッシングペーパーをかけます。

これをするとツルツルします。
完成図です。

R&Mが持てるように若干デフォルメしましたが、かっこいいので気にならない。
ちなみに今回の演奏者はR&Mナイトサバイブということで。

背景には中学校時代のコンクールの楽譜をあしらってみたんですが、どうでしょう?

塗装は、TAILSさんにお借りしたメタリックゴールドスプレーを吹いた後、マウスピースなどの銀色の部分にはタミヤのPAINT MAKERクロームシルバーを。

そして、Mr.SUPER CLEAR 光沢で仕上げました。



企画・立案を手探りでやった割にはうまくいったんじゃないでしょうか。

これで調子に乗った僕は、ミニチュア楽器をシリーズ化しようと考えだすのです。
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