D-Arts
メダロット メタビー
「たこ焼きとは地球である!」

…じゃなかったD-Artsのメダロット メタビーをレビューします。
メダロットは、私が小学生の時にハマった大好きなロボットゲームです。
当時はゲームボーイでしたからね。
ゲーム展開では1〜5、R、navi、G、BRAVEなどがあり、
いくつかのシリーズにはパーツコレクションという補完ソフトがあります。
2010年には久しぶりの最新作、メダロットDSが発売されました。
もう嬉しくて、その勢いでこんなのもつくりました。
リメイクやスピンアウトなどバリエーションを含むメダロット4より後のシリーズには
手をつけませんでしたが、メダロットDSは一応クリアしました。

でもやっぱり、1〜4が最高のシリーズでしたね。
少年マンガの王道を行く冒険、戦い、正義、友情、ライバル、恋・・・
とってもアツいシナリオでした。
特に、ロボット三原則で悩むイッキとメダロットの海辺で会話シーンが印象的です。

ただ、全てのメダロットシリーズに言えるのは、
メダルやパーツ組み合わせによって変わる性能がとっても面白い!ということです。
では、そんなメダロット1〜2の主人公機、メタビーのレビューをしていきます。
「メダロット。
それはテクノロジーが生み出した全く新しいロボットである。
ティンペットと呼ばれる基本フレームに人工知能メダルを搭載。
さらにさまざまなパーツを合体させることよって、無限の能力を引き出すことができるのだ。」

というのは、アニメ版メダロットOP冒頭のナレーションです。
背中のハッチを開け、メダルをはめ込みます。
このメダルは別名:六角貨幣石と呼ばれ、バカでかい情報処理能力をもっています(コミック参照)。
メダロットにおけるメダルは、人間で言うところの脳の代わりになるので、とっても大事なアイテムなのです。

骨代わりのティンペットに頭・右腕・左腕・脚部の4つのパーツを装着、メダルを入れると・・・
「ブブーン」
メタビー起動!
コミック版メダロットでは、主人公ヒカルの愛機であるKBT型が自ら「メタルビートル略してメタビーがよいと思いまーすカッコイー!」と命名しています。

コミック版メダロット2・アニメ版でもメタビーが登場しますが、これは別人(別メダル)です。主人公であるイッキが、伝説となった前作主人公ヒカルの愛機の名前を真似したので、同じKBT型「メタビー」となりました。
D-Artsとは、バンダイコレクターズ事業部のブランドの一種です。装着変身シリーズを前身としたS.H.Figuartsの派生ブランドです。S.H.Figuartsは仮面ライダーを中心に、ワンピースなど数々のキャラクターを約14cmの小ささと高いクオリティで立体化しているブランドです。その中でD-Artsは、デジモンやロックマンなどの新世代デジタルキャラクターをターゲットにしています。
今まで立体化されてきたメダロット関連の商品の中でも群を抜いて可動域が広く、可動部分が多い。

もちろん動かすだけでなく、飾る時にはただの棒立ちではなく、きれいなS字立ちをさせることもできます。
後ろ。

カラーリングは、一番見慣れているアニメ版(メダロット2)の黄土色を再現。
無印のメダロットではもっと濃い焦げ茶色のカラーリングでした。
どちらも好きです。
関節はボールジョイントになっており、簡単に外すことができます。
4つのパーツに分けることができるので、今後の商品展開に期待ですね。
本体の他に付属品として、フェイスが3種類、手が開・閉の2種類、マシンガンエフェクトパーツがセットになっています。

なお、この記事ではフェイスが3種類だと寂しいので自作のフェイスを何種類か用意しました。作り方は簡単、目のないフェイスに紙で自作した目を貼り付けただけです。
D-Artsのすごいところは、各関節部にティンペットの意匠があるところです。
メッキ加工されたダイキャストパーツはロボットらしさを出すと同時に、重量感があります。実際に持ってみるとずっしりと重いので、さすがのこだわりです。
  可動域を検証。
腰アーマーは前のフンドシ部分だけでなく、後ろの部分も開きます。
脚部パーツ:オチツカー
二脚タイプ

股関節は横にも開き、膝もここまで曲げることができます。
そして、なんといってもすごいのは足首から下の部分!
引き出し関節になっており、つま先部分も可動するので、最大でここまで曲げることができます。
これまでに発売されたメタビーの立体物は、ポリタンクの意匠を取りいれた黄土色の部分も接地するデザインで、非常に接地性がよくありませんでした。ですが、D-Artsでは、白い足の部分のみが接地するようにアレンジされており、足首の可動域の広さもあり接地性が格段に良くなっています。
以上の足首の工夫から、こんなポーズで足を開いても、きちんと足の裏は地面にくっついています。

すごい!
そして今のポーズを後ろから見るとこんなことになっています。

ティンペットがパーツをつけている感じも出ていてこれまたすごい!
右腕パーツ:リボルバー
撃つ攻撃 ライフル!

ベーシックな性能をもつ使いやすい武器でです。
エフェクトパーツを銃口に差し込むと、このように何発か撃っているシーンが演出できます。
左腕パーツ:サブマシンガン
狙い撃ち攻撃 ガトリング!


右腕と左腕のデザインは同じで、銃口の数が違います。メダロットの原作者であるほるまりんによると、工場で同じ金型で生産しているイメージだそうです。
頭パーツ:ミサイル

撃つ攻撃 ミサイル!


アニメやコミックでたびたび反応弾と呼称される、貫通性能のある武器です。
本来エフェクトパーツはここに接続できないのですが、マスキングテープで無理やり固定しています。
エフェクトパーツフル装備。
撃ちまくりだ!
ちょっとしたアイディアを1つ。
フェイスパーツの目の部分はクリアーパーツで再現されています。ただ、下のメカ部分が透けない方が好みだという人は、ちょっとした工夫で左の写真のように透けなくすることができます。
クリアーパーツを透けなくするには、裏からをシルバーで塗装してしまう方法もありますが、お手軽で戻すのも簡単なのは、アルミホイルを貼りつけるというもの。ラピーテープなどでもいいと思います。

このように、完成品といえど工夫次第でもっと遊びの幅を広げることができます。その2では、自作フェイスパーツを使ってコミックスのポーズを再現してみました。
コミックスを再現してみた!
自作フェイスパーツを使って、コミックスのポーズをいくつか再現しました。

<メダロット第1巻表紙>

まずは、一番初期のメタビー。
表情のない丸い目が特徴ですね。
<メダロット第1巻106ページ>

目の部分には時計機能があるらしい。
他にも、目から光線を出してCDを読み取れるらしいです。メタビーは落語のCDを読み取って一人で笑っているっている、なんて描写もありました。
<メダロット第2巻表紙>

小生意気なメタビーらしい、左右の目の大きさが違うキメ顔です。
メダフォース発動!

コミックス版ではよく目がない状態が描かれます。この時は、暴走している様を、目をなくすことで表していました。
<メダロット第2巻98ページ>

ロボロボ団幹部のスルメが、メダロット博士のもとで修理中のメタビーを盗み、勝手に改造した姿。
スルメのニセモノの美学により、各部にデザインが微妙に追加されています。

折り紙を貼りつけて再現しました(笑)
<メダロット第3巻扉絵>

コミックス版では、パーツが壊れてティンペットや配線が剥き出しになる描写がよく出てきます。マッスルケーブルのしなり方やパーツの壊れ方はコミックスならではの独特の描写で面白いです。
パッケージ裏面の雷は、ゲーム「メダロット2」のOPムービーをイメージしているのでしょうか。

かっこいいなぁ。
<メダロット2第4巻118ページ>

宿敵ラストとの最後の戦いにおける1シーン。
白い光の反射も紙を貼りつけただけで再現しました。
メダロットに自我は必要ないと主張するヘベレケ博士。その博士に忠誠を誓いながらも、命令違反を犯してメタビーに博士の居場所を教えたメダロット・ラスト。それは、ラストが自我を持ち始めた証拠だった。博士はラストになぜ命令違反をしたのか、その真意を問い詰める。その時、メタビーと戦うことによって自分を見出そうとしているラストの気持ちを、メタビーは感じ取っていた。同じ自我をもつメダロットとして、メタビーは博士にこう言い放った。

「ジィさんわからないのか。むずかしいことはともかくオレにはなんとなくは……わかるような気がするな!」
<メダロット2第4巻130ページ>

メタビーたちの活躍によって、ヘベレケ博士の野望はついえた。ただ、ヘベレケ博士の主張である、自我をもつことの危険性は、メダロットを信じるアキハバラ博士にとっては目を背けていた問題だった。もしも、自我をもつロボットが人間の脅威になってしまったら…。
しかし、アキハバラ博士はそんな心配をよそに、思わず笑ってしまうのであった。大丈夫だ、そんな思いが胸をよぎる。激闘を終えて、自然に手を繋いでいるメタビーとイッキの前では…。
あぁ、思い出がよみがえる!
こんなにレビューしちゃうくらい、フィギュアの出来はとってもよかったです!
またレビューしたいな。
もう1つの主人公機体であるロクショウはもう発売が決定されています。
アークビートルは出て欲しいな。
このクオリティでゴッドエンペラーも見てみたいな。
期待は膨らむ一方です(笑)
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