第8回定期演奏会演出 王蟲 |
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製作@ 土台を作る | ||
所属している吹奏楽団の第8回定期演奏会で演奏する「ナウシカ・レクイエム」の演出用大道具として、ジブリ作品である風の谷のナウシカに登場する王蟲を作ります。舞台袖から頭の部分だけを登場させることで巨大感を出したいと思います。 ホームセンターでスタイロフォームを4枚購入してきました。 |
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ガムテープでズレないように接着し、サインペンで大まかな下絵を描きます。 このままのサイズでは完成後に車で運搬できないので、山折り方向に折りたためるようにしています。 |
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発泡スチロールカッターで大体の輪郭を切り出しました。 | ||
ネットで拾った画像を参考にしながら、サインペンで確定させた下絵を描きました。 立体感が少しあるハリボテを目指しているので、手前に張り出す部分の骨組みを付けていきます。 |
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山折方向に折りたためるようにしながら、王蟲の節に合わせて張り出す部分の骨組みを作っていきます。 | ||
ここらで、かなり大きさを取るのと妻が虫系統の怪物が苦手だという理由から、実家へ運び込んで作業することにしました。実家の自室に王蟲を入れたら、ほぼ足の踏み場がない感じに。 骨組み部分は、甲羅の丸みが出るように整えていきます。 |
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骨踏みに新聞紙を覆い被せることで王蟲の節に見えるようにしていきます。 | ||
中央の部分で折れることになりますが、節は繋がって見えるように新聞紙の膨らみ方を整えました。 ここで、目の部分にするために100円ショップで洗面器を7つ買ってきました。 |
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洗面器を配置する部分は、手前に板をハメ込むことで底上げし、厚みをもたせます。 洗面器は塗装するので場所の仮決めをしたら、外しておきます。 |
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底上げした部分には、裏から垂直になるよう板をハメて補強しておきます。 | ||
全体を新聞紙で覆い終わりました。 洗面器を配置する部分は穴を開けておきます。 |
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製作A 電飾仕込み&塗装 | ||
王蟲の目を電飾で光らせたいので、洗面器を配置する部分の裏をに穴を開けていきます。カッターで切り込みを入れて開けた穴から発泡スチロールカッターを入れて、穴を広げます。 | ||
電飾を仕込む作業をするにはさすがに自室は狭かったので和室に移動しました。 100円ショップで複数枝分かれしていて赤く光る電飾を購入しました。電飾はあまり経験がないのですが、これなら配線するだけなのでお手軽だなあと思っていました。 |
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裏から。強度を保てるようにある程度残して穴を開け、フレームとしました。その穴から底上げした部分の裏に穴を開けて電球を配置します。配線が終わったら、電池ボックスをに合うよう切り込みを作り、固定します。 | ||
ベランダにブルーシートを敷いて作業をします。 洗面器を一気に赤く塗装したいと思います。 タミヤカラーのクリアレッドを購入してきました。とにかく赤くなればいい一心で何も気にせずひたすら吹きかけました。 |
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赤くなりました! 乾燥時間や角度などを何も考慮しなかったので、塗りムラが出ていますが、遠目だから気にしない気にしない!洗面器には撥水加工がされているようで、強くこすると塗膜がはげてしまいますが、遠目に見るものなので気にしない気にしない! |
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目の部分が完成したので、本体部分を塗装したいと思います。 | ||
馬の頭を作ったときに余っていた茶色のスプレーを、節の影になるところに吹きかけて立体感を出します。 | ||
黒も余っていたので、さらにキワの部分に吹きかけて立体感を強調します。 | ||
全体に買ってきたモスグリーンのスプレーを吹きかけてこうなりました!いい感じ! | ||
塗装しておいた洗面器を貼りつけていきます。 | ||
洗面器の隙間とフチを埋めるように、新聞紙で覆って赤い目が生えているようにします。 これで本体部分は完成。 |
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脚の部分を製作します。スタイロフォームのような発泡スチロールには直接スプレーの色が乗らないので、ジェッソなど下地材を塗るか、何かで覆うかしないといけません。今回は本体と同じように脚部分も新聞紙を覆っていきます。 前脚は独立して見せたかったのですが強度が心配だったので、このように土台は繋がっているけど新聞紙で立体感を作ることで別の脚に見えるようにしました。 |
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その他の脚は新聞紙を丸めて、ホッチキスで止めることで虫独特の形にしていきます。 | ||
できた脚は本体部分にホッチキスで取り付けていきます。 土台部分には黒い画用紙を貼りつけて背景として見えるようにします。 |
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洗面器が見えている部分があったので、緑色に塗装した細かい新聞紙を貼りつけて最後の修正をします。 | ||
最後はもうどうでもよくなり、和室にブルーシートを敷いて室内で脚の部分を塗装しました。 | ||
完成 | ||
完成したものを舞台で使用しました! 暗闇の中、発光しながら登場する演出に観客がざわついていたのが印象的でした。明転してからも、この異質感と存在感があり、評判がよかったです。 近くで見たら新聞紙とわかりますが、遠目からみたらわからなくなってしまうところが、舞台の大道具の面白いところです。 電飾については勉強不足なところがありました。100円ショップで購入した電球ですが、LEDだと思ってたのに光量がありません。舞台の裏方さんから、これはLEDではなくムギ球だよと教えてもらい気付きました。どうやら表記はLEDっぽく書いていますが別物だったようです。今回はぼんやりと光っていて、それはそれで雰囲気がありましたが次回はLEDを活用したいと思います。 |
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本番終了後、即バラして燃えるゴミとプラスチックとスタイロフォームに分けました。スタイロフォームは土台として使えそうなので実家にまとめて保管することにしました。 この後、このスタイロフォームはエラスモテリウムオルフェノクとして生まれ変わるのです。 |